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シネマグラフをもっとオシャレに上手く作るための簡単な3つのコツ

静止している写真の中の一部だけが動くことで、とても不思議でオシャレな世界観を演出できる表現技法「シネマグラフ」。

ちょっと難しそうに見えますが、専用のアプリを使えば誰でも簡単に作ることができます。例えば、 iPhone であれば以下のようなアプリがメジャーです。

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Mac 版もあります。

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とは言ったものの、ツールさえ使えば誰でも "オシャレで不思議な作品" ができるというわけではありません。闇雲に作っても面白みのない作品になってしまいます。

そこで今回は、シネマグラフ作品を上手に作る3つのコツを、事例と一緒にご紹介します。

1. 時間を感じられる対象を2つ以上含める

これが最も重要でありながら、見逃されがちなポイントでしょう。「時の流れを感じられる対象物を、少なくとも2つ以上含める」というのが、ひとつ目のコツです。

例えば、以下の作品。

1
Busy day in Manhattan… but there’s always time for the paper. | Ann Street Studio

歩行している周りの人たちは完全に静止しているのに、その中で唯一、新聞を読んでいる人だけが動いている。
この作品の不思議さは「静止した時の中で、ひとりだけが動いている」という世界観であり、それが非現実的なので作品として面白いんです。

この不思議さを感じさせるためには、作品の中で「動くであろうもの(時の流れを感じられるもの)が2つ以上存在して、そのうちの1つが動く」必要があります。

以下の作品を見てください。

2
Tierra Patagonia Hotel

こちらの作品の中で「時の流れを感じられるもの」はひとつ、「水」しかありません。すると、ただの動画のような印象になってしまいます。

あんまり不思議な感じに見えませんよね。単純に短い動画をループ再生させているのと、大きな差がないように感じてしまいます。

シネマグラフの不思議さは「静止画の中の一部が動く点」にあります。これを表現するためには、異世界や非現実的な世界を演出する必要があり、そのためには「停止した世界で唯一動いているもの」を意図的に作る必要があります。

2. 時間を無限ループさせる

「引きこまれてしまって、気がついたらずっと見ていた」という感覚が、シネマグラフのひとつの特徴です。

したがって、動画に明確は end を設定してはいけません。気がついたら「何回見ていた」のではなく、気がついたら「数十秒見続けてしまった」というような作品の方がいいです。

例えば以下のシネマグラフ。

3
シネマグラフ(cinemagraph) [GIFMAGAZINE]

時間にしたら数秒の映像なのでしょうけれど、ループの切り目が一切わからないため、時間を忘れてずーっと見つづけてしまう魅力があります。

これが例えば、電車が通り過ぎたところで動画が終わってしまい、動画の最初に戻されてしまうような作品だとしたら、きっと興ざめしてしまうでしょう。

3. カメラは必ず固定する

最後のコツは、「カメラを固定するべし」という点です。

シネマグラフの作り方は、静止画の一部を動かすのではありません。動画の中の一部分を残して、その他を静止画にするのです。

なので、撮影するときにカメラや iPhone がブレてしまっては、静止した世界を演出できません。わずから手ブレでさえ気持ち悪さを感じてしまいます。必ずカメラは固定しましょう。

手近なもので三脚の代用ができそうであれば、それでも結構です。ただ、いろんな高さ・角度から撮影できるということもあり、やはり三脚を用いるのが一番適していると思いますよ。

あとがき

不思議な世界観を演出できるシネマグラフ。気がついたら結構時間が経っていたりするので、ハマり過ぎには注意ですね。

最近ではウェブサイトへの活用シーンも少しずつ増えてきているみたいで、新しい表現方法として注目ですね。

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  • この記事を書いた人

ばんか

Webディレクターとしてサラリーマンをやりつつ、個人でブログや執筆活動をするパラレルキャリアを実施中。 ITツールを日常で活かす方法を広く伝え歩くことをミッションとした「ITツールエバンジェリスト」です。AllAboutやYahooクリエイターズプログラムでも活動中。

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