買い物が下手な要因のひとつとして「自分だけの決まり事をちゃんと決めていない」という点が挙げられます。
たとえば、「買おうかどうしようか迷ったら、一週間寝かせて、それでも尚 “欲しい” と思ったら買う」とか、「そのものを使う時間が1日1時間以上あると考えられるものには、費用に関わらず、可能な限り品質の良いものを買う」とか。
こうした「自分ルール」を予め決めておくことが賢い買い物のコツで、これによって悩んだり迷ったりする無駄な労力・無駄な時間を抑えられます。
いろんなルールが考えられますが、なかでも「選ぶ色を予め決めておく」というのも非常に重要であり、かなり効果的なルールです。
自分が購入する "色" を決めておく
商品にはだいたいカラーバリエーションが展開されています。私の好きなペン等であれば5色以上のバリエーションがあるのも珍しくなく、オーディオ機器等でもいくつかのカラーの中から選択を迫られることがあります。
そしてそのたびに迷うのです。「この商品の赤はすっごくキレイだし、どうやら商品のコンセプトカラー・メインカラーも赤みたいだ。でも自分が好きなのは青だし——。いや、自分が持っている他の道具とのバランスを考えたら白も捨てがたいな——。」
こうやって色で迷っている時間を、私は非常にもったいなく感じていました。なのでいつからか私は「自分が手にする物の色を統一し、買う際の優先順位を予め決めておくようにした」のです。
色の優先順位/選ばない色を決める
たとえば私にとって最優先な色は「ブルー」です。ブルーを含む複数のカラー展開がされていた場合は、迷うこと無くブルーを選択します。
その次に優先順位が高いのが「ホワイト」。概ねこの2色しか決めていませんが、この2つは珍しい色ではなく、ほとんどの商品に当てはまりますので、困ることはありません。
もうひとつ重要なのは「選ばない色を決めておく」ことです。
たとえば私の優先順位「ブルー」と「ホワイト」、どちらのカラー展開もなかった場合、どのようにして選ぶか。そのためのルールは「絶対に選ばない色を決めておく」です。
たとえば私は「ピンク」とか「紫」は選びません。自分の持ち物に置いておきたくない色です。なので選ばないと決めています。
これぐらい決めておけば、あとは消去法となり、選ばざる得ない色が決まります。
色を決めておくことのメリット
私の最優先は「ブルー」ですが、たまにブルーが似合わない商品というのも存在します。黒の方が無難に感じるようなケースも直面します。しかしこれは "ルール" ですので、それでも私はブルーを選択するのです。
最初のほうは気持ち悪さを感じるかもしれません。しかしこのルールを守っていくと、非常に素晴らしいことが起きます。
自分の持ち物の色が統一され、自分にとってのテーマカラーができあがるのです。
これはとても爽快なことです。カバンを開けたとき、その中にある色が整理整頓されていて、キチンと取れたバランスが取れている状態になる。気持ちいいですよ!
逆に、カバンを開けたら色んなカラーがごちゃごちゃと存在するのは、非常に不快です。ルールも秩序もない状態というのは、個人的には精神衛生上よくないんです。
テーマカラーへと昇格する
こうして色を統一しておくと、自然と周りにも伝わっていきます。
私の手にしているもの、使っているもの、それらが「ブルー」であることを、皆は知らないかもしれない。でも「ばんかさん=ブルー」って印象が自然と根付き始めるんです。
たとえば人からプレゼントをもらうときも、自然と「ブルー」のものをいただくことが多いです。理由を聞いてみると「似合いそうだと思ったから」と仰る人もいれば、私の持ち物にブルーが多いことに気がついていて「好きな色だと思ったから」という場合もあります。
なんとなくでも、「私といったら——」で返ってくる答えが「ブルー」だったら嬉しいものです。
色の優先順位の決め方
きっかけは私の妻でした。妻がプレゼントしてくれる物のほとんどは「ブルー」で、理由を聞いたら彼女いわく「あなたはブルーが一番似合う(逆に赤は似合わない)」とのこと。
だから私もその言葉を信じて「ブルー」ばかりを手にするようになったのです。
自分の好みの色もあるでしょうが、こうした「他人から見た印象・評価」を積極的に取り入れるのは大切です。道具は「自分の持ち物」であると同時に「他人に見られる物」でもありますから。
あとは「他人からどう見られたいか」で色を決めるのも良いと思います。色にはそれぞれ与える印象がありますので、自分がどうやってみられたいかに応じて、テーマカラーを決めてみると良いかもしれませんね。
無意識に選ぶ「服の色」でわかる心理状態と性格タイプ http://t.co/YYpdgPyga6 pic.twitter.com/5Vod5yKMVq
— Copy writing (@Copy__writing) 2015年4月19日