手で文字を書くのが好き。ITに染まっても、紙とペンは捨てられません。
しかし私は字が上手くありません。綺麗な字を書けないのです。その事実が、ペンを握らせる意思をにぶらせ、紙に向かう勇気を退けてしまいます。
そんなときでした。カリグラフィーペンというジャンルの筆記具を手にしたのは。
このペンで書いた文字は、普通のペンでは決して表現できない「細い・太い」のメリハリが出る。今まで通りに書いた文字のはずなのに、なぜか急にデザインチックになるのです。
カリグラフィーとは
カリグラフィーとは、西洋や中東における「文字を美しく見せるための手法」のこと。日本における「書道」に似た文化です。
日本の書道が毛筆を使用するのに対し、カリグラフィーでは先端が平らになったペンを使用します。これにより、「横線は細く、縦線は太く」なるのです。
見た目は万年筆に似ていますが、書かれた文字の印象はまったく違うものになります。
実際に素人が書いてみると
カリグラフィーというのは表現の手法。書道にプロがいるように、カリグラフィーにも技法やテクニックがあります。
しかしそんなものが分からなくとも、あるがままに文字を書いても "それなりな文字" になるのがカリグラフィーを気に入った理由です。
同じ文字を適当に書いただけでも、これだけ違った雰囲気を表現できます。
アルファベットだけでなく、日本語でも趣きのある風合いになります。
横は細く。縦は太く。
たったこれだけですが、文字にメリハリが出てきます。日本語であってもそれは同じで、美しい文字が書けますよ。
以下、ちょっとした落書きをいくつか。パラパラと書いているだけですが、楽しくなっちゃいまして。とりとめもなく書いてしまいました。
オススメのペンはパイロットのプレラ(PRERA)
カリグラフィーペンを選ぶとき、最初の一本で本格的なもの選ぶのには抵抗があります。最初はラフで手軽に使えるものがちょうどいい。
私が購入したのはパイロット社が出している「プレラ(PRERA)」。プレラは万年筆のラインナップですが、その中にペン先が「カリグラフィー」のタイプがあるのです。
ペン軸が透明になっているのが特徴。以前ご紹介した「万年筆のインクが使えるボールペン」にデザインは似ていますね。
ペン先が平らになっているのがカリグラフィーペンとしての特徴。万年筆と比べてみてもペン先が平べったいのがわかります。
インクは、万年筆で使っているインクをそのまま使えます。
ペン軸が透明になっているので、中に入れているインクの色がそのままペンの色になる。こういう見た目も楽しめるのがプレラを選んだ理由でもあります。
その他のカリグラフィーペン
カリグラフィーペンは文具メーカー各社が販売しています。それらを少しまとめてご紹介します。
ラミー社 カリグラフィーペン ジョイ
まず一つ目はドイツの文具メーカー「LAMY」が出しているカリグラフィーペン。万年筆の「Safari」が有名なメーカーで、老舗メーカーですので安心です。
ロットリング社 カリグラフィ アートペン
ロットリング社もドイツの老舗メーカー。製図系の製品を出していることで有名なメーカーで、こちらも安心の品質。
執筆後記
カリグラフィーペン。使ってみるとわかりますが、かなり味がある文字が書けます。一本持っておくと気分転換にもなりますしオススメです。