ブログの記事を一つ書くにしても、そこには構成が必要であり、何がしかのストーリー性を持たせたいものです。人の心に訴えかけるものは、いつの時代も物語なのですから。
しかし、なかなか構成が思いつかなくてヤキモキしてしまう事は誰にでもあるでしょう。これだけ長い間ブログを書き続けている私でも、未だに筆が止まることがあるのですから。
そんな時に私が大切にしている「構成」に関するコツをお話しします。とても大切な基盤となる部分ですが、逆にこれさえ意識していれば物語はできあがります。
ちょっと意識するだけで、今日から変われる。そんな「物語を作るためのコツ」をご紹介します。
簡単なストーリーの組み立て方:三幕構成
ストーリーを組み立てるには、よく「起承転結」と言われますね。しかし、ストーリーを作ること自体は、もっと簡単にできます。
それは、以下の3つの構成で作り上げること。
1.状況設定
2.葛藤
3.解決
この3つがストーリーとして必要な要素にもなります。
□状況設定
状況設定。「問題定義」や「前提条件」と言っても良いでしょう。そのストーリーの主人公が置かれている状況を的確に伝えることが、ストーリーの最初の一歩です。
ドラえもんに「ジャイアンに殴られたので仕返しをしたい」「テストで0点を取ったので隠したい」という状況設定がなければ、ただの小学生の日常を描いたものになってしまいます。
ストーリーには前置きやバックグラウンドが必要で、それを正しく伝える必要があります。
□葛藤
上記の状況から生まれる「葛藤」が、第二幕目になります。
例えばドラえもんであれば「ジャイアンへの仕返しを企てる」などになりますね。その状況において抱いた "悩み" や "問題" に対して、主人公であるのび太くんが向き合う姿勢になります。
どうしたら問題は解決されるか。この悩みは解消されるか。それを熟考し、練り上げることが必要です。まぁ、大概はドラえもんに泣きつくのですが、そのドラえもんの返し次第で、物語は大きく変化しますね。
□解決
ぶち当たった問題に対しての終幕です。
ジャイアンを懲らしめたか、それとも返り討ちにあってしまうか、はたまた道具に使われてしまうのか。その結末は分かりませんが、何がしかの終着点を迎えて、物語は終わりになります。
その物語の終わりは、大概は「葛藤の解決」になります。
・iPhoneを操作しながら歩く→転んで落として画面が割れる→修理に出したらスゴい金額になってしまった!
・Evernoteのノートが溢れかえって大変→タグを整理してみた→超快適!
・最近暑すぎる→デスクにおける扇風機を導入→うるさくて大変!
「状況設定」「葛藤」「解決」。この3つさえあれば、物語はできあがってきます。
あとは、その物語を面白くする為に何が必要か。それには「変化」と「コントラスト」が必要です。
物語を面白くする要素
の「ドラえも〜ん!ジャイアンにまたいじめられたよぉ。なんか良い道具だしてー」
ド「はい、『もしもボックス』」
の「ドラえも〜ん!またテストで0点取っちゃったよ。ママに怒られちゃうよぉ」
ド「はい、『もしもボックス』」
の「ドラえも〜ん!スネオが僕のことを仲間はずれにし・・・」
ド「はい、『もしもボックス』」
のび太くんの悩みは、ドラえもんが誇る最強の道具『もしもボックス』で大抵は解決できるでしょう。しかし、毎週『もしもボックス』が使われて問題が解決するドラえもんを、誰が見たいと思うでしょう。(シュール過ぎて逆に面白そうですが…)
ドラえもんの面白さは、毎回違った道具を出して、問題が解決される(もしくはこじれる)様が面白い。その "変化" があるから、視聴者を飽きさせないでいられます。
物語にワクワクやドキドキを作るには、 "変化" が必要です。予定調和で構成された単調なものではなく、いつもと違う道筋を立てると、物語は面白くなります。
また、その面白さを引き立てるには "コントラスト" が重要です。変化の振れ幅と言っても良いかもしれません。
予想された原因と結果ではなく、そこに少しスパイス的な "非日常" があると、人は惹きつけられます。
あとがき
私がブログでアプリ等を紹介するときも、大抵はこの3幕構成を意識しています。
「こういう問題があって」
「このアプリを導入した」
「そしたらこんなに便利だった」
この3幕構成があり、そこに
「今までのアプリとココが違う」
「こんな面白い機能もあった」
など、"変化" と "コントラスト" があれば尚良しという感覚です。
もしブログや文章の構成に迷ったら、一度この「三幕構成」と「変化・コントラスト」を意識してみて下さい。
それでは、今日はこのあたりで。
今日の記事は、以下の記事を参考にさせて頂きました。ストーリーの組み立て方について非常に勉強になりました。