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最薄スマホリングを辛口レビュー!デザインはいいが使い勝手はイマイチ

iPhoneの背面に装着するスマホリングの中でも、おそらく最薄クラスに位置するのが、Andobilのスマホリングだ。
装着していることを忘れてしまうほど薄いリングが欲しかったため、実際に購入し、しばらく使ってみた。

最薄スマホリング

AndobilのスマホリングはMagSafeに対応し、iPhone背面に装着して落下防止用のグリップ兼スタンドとして機能するガジェットである。

最大の特徴は、やはりその圧倒的な薄さだ。厚みはわずか2.5mmしかなく、同類製品の中でも最薄レベルの仕上がりになっている。

外周部分のリングを持ち上げると、スタンドとして使用できる。
0度から180度までの角度で自在に固定可能で、ヒンジの保持力も強く、狙った角度でしっかりと止まる。

内側のリング部分はベルトで連結された構造になっており、引き上げて指を通すことで落下防止のグリップとして使える。
リングは360度回転するため、持ち方に合わせて位置を自由に調整できるのも利点だ。
また、ベルトにはシリコン素材が採用されており、指へのあたりが柔らかく、擦れて痛くなるような不快感もない。

MagSafe対応なので、iPhone背面にマグネットで装着して使用する。
磁力はかなり強力で、多少引っ張った程度では外れない。グリップとしての安定感は十分に確保されている。

数日使ってみてわかる実際の使用感

数日間使ってみて、はじめて気づいた点がいくつかある。ここでは率直にその印象を述べたい。

内蔵リングの取り出しに手間がかかる

内側の“ある一点”を押すとリングが少し浮き上がり、それを引き上げて指を通す仕組みになっている。
しかし、その“押すポイント”が見た目にも手触りにもわかりづらく、毎回探すのに手間取るのが難点だ。結果として、使用のたびに少しストレスを感じる。

さらに内部構造全体にややチープな印象を受けた。長期間の使用に耐える耐久性があるかどうかは不明であり、不安を覚える部分である。
製品説明には「内部構造を見直し、改善した」との記載があるが、それは裏を返せば旧モデルに問題があったことを示している。今回の改良でどこまで改善されたのか、実際に使い続けて検証したいところだ。

【付け根部分の品質改良·POM樹脂材質採用&厚み36%増強】
Andobilは常に高品質な製品づくりを目指しており、2025年にはユーザーの声を反映して内蔵リング付け根部分を改良した。主な改善点は2つある。
💪第一に、付け根の厚みを36%増加させた(ただし全体の厚みは変わらない)。これにより構造の安定性が向上し、変形や引っ張りによる破損が起こりにくくなった。
💪第二に、付け根の素材を高密度で耐久性に優れたPOM樹脂へ変更した。以前の低密度プラスチックに比べて強度が高く、現在は最大10kgの引っ張り荷重にも耐えられるという。耐久性の面では大きな進化といえる。

外周リングはあくまでスタンド用途

内蔵リングが扱いづらかったため、外周リングをグリップとして試してみた。
しかし、こちらもあまり実用的とは言いがたい。リング径が大きく、指を3〜4本入れてようやく安定する程度で、握り心地は今ひとつであった。

総評:実利面ではやや物足りない

率直に言えば、グリップとしての使い勝手は良くない。
「使えない」というほどではないものの、ちょっとした不便さが積み重なっていき、細かいストレスが溜まる製品だと感じてしまった。

最大の魅力は、やはりその極薄設計にある。装着したままでも違和感がほとんどなく、存在を忘れるほど自然である点は高く評価できる。
ただし、平らなテーブル上で操作する際は外さざるを得ない。どれほど薄くても凹凸ができるため、置いた状態ではガタついてしまうからだ。

全体として、デザイン性や発想には魅力があるものの、実際の使い勝手という面では思ったほどの利便性を感じにくいプロダクトであった。

  • この記事を書いた人

ばんか

Webディレクターとしてサラリーマンをやりつつ、個人でブログや執筆活動をするパラレルキャリアを実施中。 ITツールを日常で活かす方法を広く伝え歩くことをミッションとした「ITツールエバンジェリスト」です。AllAboutやYahooクリエイターズプログラムでも活動中。

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