左手の腕時計が重く感じる。それは突然のできごとだった。
私が愛用していたのはKnotの時計で、特にゴツゴツと厳ついわけでもなく、むしろシンプルで薄く、比較的軽いものだ。
【Knot】日本産で最高品質な腕時計をそこそこ安く手に入れたい人の最適解 | あなたのスイッチを押すブログ
私は時計が好きです。「時間はスマートフォンで確認するよ」という人が増えつつある昨今でも、腕時計は私にとって身につけることが必須なアイテムなのです。 「高級時計を持つことがステータスだ」なんて思っていた時期もありましたけど...
しかし、家を出たあとから電気の消し忘れを気にするように、一度「そうだ」と感じてしまうと、左手の異物感を取り除くことができなくなってしまった。
そこで探し始めた「軽い腕時計」。
スカーゲンの薄い時計なども候補として挙げられたが、私の気を一番に惹いたのは「竹でできた腕時計」であった。
着けてみて驚いた。
軽い。いや、軽いだけじゃない。その暖かくて優しい肌触りが、私の腕に優しくまとわりつく。異物感がない。
それはもう、存在すらを感じさせない腕時計。
Redear の竹製の腕時計
今回私が購入したのは「
3,350円(2019/11/29時点)
そもそも「
しかし、素材は "ちゃんと" 天然の竹であるそうだし、クオーツも日本製「Citizen Miyota 2035」だということで、それ以上はあまり深く考えないことにした。
それに値段も3,000円強ということだし、これ以上追求することに意味はないだろう。
それに、実際に購入して、手で触ってみたが、品質的な不満はなにひとつ見つかっていない。その程度には無難な品質なので、安心していいだろう。
Redear は存在を忘れさせてくれるほど自然
Amazonから届いたダンボールを開けてみると、木製で円柱の形をした箱が鎮座していた。意外と小洒落たケースである。
蓋をカポッと開けてみる。そこには、かぐや姫には劣るだろうが、キレイに手入れをされたであろう時計が、誇らしげな顔でクッションの上に座っていた。
同封されていたのは時計の他に、説明書と、バンドのサイズ調整用の「ピン抜き棒」だ。
リューズについているプラスチックを外す。彼にとって、時を刻むことを許されたこの瞬間は、最も感動的なものだっただろう。私にとっても同じである。
表面のガラスには保護用のビニールテープが貼ってある。こういうちょっとした配慮が、品質に関する不安を拭ってくれる。
見た目は非常にシンプル。文字盤にも余計な装飾や数字はなく、秒針・短針・長針だけが静かに歩を進めている。
バンド部分も含め、素朴な素材感が全面に出ていて、触った感じが非常にやさしく、暖かみを感じる。
バンドの留め具は金属。このパーツだけは仕方ないね。
背面にはネジが4つ。電池交換の際はここを取り外すのだろう。
早速腕につけようと、手にとった瞬間が一番おどろいた。今まで触ってきたどんな時計よりも軽いのだ。
綿菓子を持ったような重量感。あまりの軽さで、そこには "ある" のに、持った感覚を失うような感じだ。
装着してみると、パッと見た感じは存在感を主張しているように見えると思う。正直、自分が想像していたよりも大きかったので、すこし驚いた。
しかし着けている本人は、意外と、そんなに存在感を感じない。いやむしろ、冒頭お話しした通り、着けていることを感じさせないほどの心地よさだ。
いままでのどんな時計でも味わったことのない感覚。これはぜひ一度手にとってもらいたいものだ。
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Redear のバンドサイズの調整には一苦労
さて。この記事を読んで興味を持っていただき、ぜひ買ってみようと考えた方には、ひとつ忠告しておかなければならないことがある。
この時計、そのままだとバンドのサイズが非常に大きい。実際に手に巻いてみると、これだけ余ってしまう。
したがって、バンドのサイズの調整は必須となる。
「
ピンの取り外しには、付属している「ピン抜き棒」を刺し、ハンマーで叩いて抜く必要がある。
かなりしっかり固定されているので、ハンマー無しではピンはびくともしない。100均一でも構わないので、ハンマーは用意しよう。
欲をいえば時計を固定しておく「固定器」があると便利だ。なくてもなんとかなるが、以下のようなバンド調整工具が1セットあると心強い。
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「ピン式」のバンドのサイズ調整のやり方は以下の動画が参考になる。実際に自分でやるときはチェックしよう。
他ブランドの竹製の腕時計
竹製の腕時計はなかなかに種類が少なく、選択肢が限られている。私がAmazonで探した中で、最後までどれにしようか悩んだのは以下の2つだ。
最終的に「
木製の腕時計ブランド
一方、木製の腕時計であれば選択肢はいろいろあった。もし竹にこだわらないのであれば、天然木の時計もいいだろう。
TENSE :伝統ある木製腕時計の一流メーカー
木製の腕時計で一流メーカーというと、カナダのTENSEが挙げられます。1971年創業の歴史あるメーカーで、「カナダのメープルウッドの良さを世界に届けたい」をコンセプトとしています。
ただ、一流メーカーだけあって、価格も一流。安いモデルでも2万円弱にはなります。
WEWOOD :ファッション性の高いイタリアメーカー
ファッション性が高く、さきほどに比べれば価格もリーズナブル。1万円前後で、高いモデルでも2万円弱になります。
14,850円(2019/11/29時点)
BEWELL :リーズナブルで手に入れやすい良品
時計のデザインやタイプ、色、素材など様々で、選んでるのが楽しい。このブランドなら竹製の時計も取り扱っている。
あとがき
竹製・木製の腕時計のメリットは、金属に弱い人でも使いやすいこと。肌が敏感な人でも身につけていられるので、腕時計を嫌っていた人にも勧めたい。
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