ノートパソコンといえど、キータイピング環境にはこだわりたい。つまり備え付けのキーボードではなく、メカニカルキーボードを使いたいという欲求が止まらんのです。
しかし、ノートパソコンで外付けのキーボードを使おうとすると、こんな感じになって画面がかなり遠くなってしまう。そしてかなり広いスペースを使う必要が出てくる。
なのでキーボードの上にキーボードを乗せる。こうすれば顔と液晶との距離は今までどおりでOKだ。
しかし次なる問題は、トラックパッドが使えなくなってしまう点だ。これではカーソルを操作できない。
マウスを使うって方法もあるのだが、ぼくはマウスが苦手。Macを使い始めてからココまで、トラックパッド一筋なぼくは、マウスよりトラックパッドのほうが精密に使いこなせる自信がある。
そんな経緯があって、今回新しく、外付けのトラックパッド「Magic Trackpad」を購入した。しかも充電式の新しいタイプではなく、電池で動かす旧型のトラックパッドだ。
なぜ旧型のトラックパッドを買ったのか。その理由は明確で単純。「機能が対して変わらない」のに「圧倒的に安い」からだ。
旧型と新型のトラックパッドの共通点と相違点
型番:MC380J/A
発売日:2010年7月27日
標準価格:8,200円(税別)
OS:Mac OS X v10.6.4以降
外部接続:Bluetooth
電源:単3形乾電池2本
型番:MJ2R2J/A
発売日:2015年10月13日
標準価格:14,800円(税別)
OS:OS X v10.11以降
外部接続:Bluetooth
電源:内蔵リチウムイオン充電池
両方に共通するのは、Bluetoothで接続する点。どちらもワイヤレスにMacと繋げられるので、持ち運びもしやすく、机の上での取り回しもしやすい。
相違点は、まず「電池式」か「充電式」かの違いだ。旧型は単3電池2本で動くが、新型はライトニングケーブルで充電して使う。1回の充電で約1ヶ月以上動くとのことだ。
次の違いは、新型には「感圧タッチ」が採用されている点。つまる「強く押し込む/弱く押す」の違いを感知することができる。
その他にもフォルムが若干変わっていたり、傾斜角が緩やかになっていたりと、細かい相違点はあるが、大きな違いは上記の2点だ。
新型と旧型で使用感に大きな違いがない
大きな違いは上記の2点なのだが、これらは使用感に対してほとんど差が出ない。旧型は電池で動くが、これはぼくにとって逆にメリットだ。万が一の充電忘れのリスクがなく使えるのは、個人的に嬉しい。
感圧タッチの有無も、正直そこまで重要じゃあない。そもそもぼくのMacBook Proは感圧タッチに対応していないし、必要と感じた場面も一切ない。
これだけの違いしか無いのに、今日時点での価格差がかなり激しい。であればもう、安く手に入る旧型Magic Trackpadを買うほか、ぼくには選択する余地はなかった。
旧型は中古で探せば3,000円強程度
旧型Magic Trackpadの正規価格は8,200円で、新型Magic Trackpad 2の正規価格は12,800円だ。この時点で大きな差がある。
加えて、旧型はすでにAppleの公式サイトからその存在を消されており、今は新型しか公式サイトに掲載されていない。
こんな状況なものだから、旧型のMagic Trackpadは各所で安く買えるのだ。「楽天市場」や「じゃんばら」など探せば、中古でいくつか見つけられる。
個人的に狙い目は「メルカリ」だ。信用できる個人に出会えるかどうかがカギではあるが、良い出会いに恵まれれば、3,000円程度で購入することだってできる。実際ぼくはメルカリで、ほぼ未使用なものを3,000円で譲っていただいた。
旧型Magic Trackpadを実際に使ってみての感想
最後に旧型Magic Trackpadを使ってみての感想だが、一切の不満は見つからない。MacBookに備え付けてあるTrackpadと遜色ない使い心地で、違和感はない。
備え付けのTrackpadよりも、二回りほど大きいのだが、これにも助けられている。広くなった分だけ長い距離をカーソルで移動させられるので、作業が楽な場面も多い。
また、自分の好きなポジションに微調整できるのも嬉しいかな。作業をしている中で、一番自然に使えるポジションに好きに移動させられるので、やはりBluetoothでの接続は便利だ。もちろん遅延や接続不良を感じたことはないよ。
執筆後記
新型Magic Trackpad 2が発売されたのが2015年で、これすらもう古いガジェットのひとつと言えるだろうけれど。
それでも今Magic Trackpadを買おうか悩んでいる人がいるなら、コスパ重視で旧型を買うのは、賢い買い物かもしれないよ。
ちなみに、ぼくがメカニカルキーボードとMagic Trackpadを使っている姿をみた妻が「なんのためのノートパソコンなの?」と冷静なコメントをしてくれたが、至極まともなツッコミだと思ったね。