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失敗談!Evernoteでノートを全件削除した私が瞬時に行ったリカバリーとは

取り返しのつかない失敗をするところでした。いや、実際にはすでに失敗した後なのですけどね。

私は普段Macアプリ版のEvernoteを使用しており、その日もアプリの中でノートを整理整頓していたんです。

そのとき、とあるノートの内容をすべて削除しようと思い立ちます。

操作は簡単。一瞬です。[command + A] のショートカットで全文を選択し、deleteキーをポチッと押せばOK。なんとも慣れ親しんだ作業です。

そう。慣れ親しんだ作業だからこそ、その動作は一瞬。気がついた時には遅かった。

私は、削除したいノートの中にカーソルが当たっていると思っていたんです。なので、全文選択したんだと思い込んでしまったのです。

Evernote all delete 4

しかし実際は違う。そのひとつ隣りの領域である「ノート」を選択している状態だったのです。

Evernote all delete 3

その状態で押された [command + A] は、そのノートブックの中に入っているすべてのノートを選択することであり、その後に押されたdeleteキーは終焉を意味するものでした。

激しい動悸が沸き起こる。しかし頭の片隅はかろうじて冷静さを残していて、私にある行動を実行させたのでした。

一瞬にしてパソコンをオフラインに

その瞬間に私が起こした行動。それは、MacのWi-Fiを切り、オフラインにすることでした。

Evernote all delete 2

私が触っていたのはMacのアプリ版Evernote。同期をさせないかぎり、アプリ内で行った動作はサーバーに送信されません

つまり、私が行った「全件削除」という失態は、Evernoteの本体サーバーは知らされることなく、私のパソコンの中だけで起こった問題となったのです。

Evernoteアプリを終了し、ウェブ版Evernoteで再度整理する

しかし、全件削除という結果は残っています。事態は何も解決していません。Macをオンラインにしてしまえば、すぐにEvernoteは同期を再開し、すべてのノートは闇に葬られてしまうでしょう。

そこでまず、MacのEvernoteアプリを終了させます。終了させてしまえば、Macをオンラインにしても同期はされません

次にGoogle Chromeを開き、ウェブ版のEvernoteにアクセスします。

ウェブ版のEvernoteは、アプリ内で行われた変更を知らされていません。そのため、私が整理整頓をする前の状態で残っています

あとは、私がアプリ内で削除してしまったノートを再度整理整頓すればOK。

ちまちま整理していては時間が掛かりすぎてしまうので、対象ノートすべてを違うノートブックに移動させました。

ノートへ対して行った変更は、基本的に新しい変更内容が反映されるはず。根拠はありませんでしたが、自信はありました。

そして、その判断は正しかったようです。

ウェブ版Evernoteで変更を終えた私が、アプリ版Evernoteを再度起動・同期させたところ、削除したはずのノートはゴミ箱ではなく指定したノートブックの中に入っていたのでした。

焦らないことが大切だね

Evernoteで誤ってノートを上書き 完全削除しても同期前ならセーフ 01

今回のことは結構ヒヤヒヤだったのですが、冷静に対処できてよかったです。

いやー [command + Z] を押しても変更がキャンセルされなかったときは、本当に絶望を感じましたよ。

みなさんも、Evernoteで間違った操作をしてしまったときは、是非仕組みを考えて、冷静な対処をするようにしましょう。

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  • この記事を書いた人

ばんか

Webディレクターとしてサラリーマンをやりつつ、個人でブログや執筆活動をするパラレルキャリアを実施中。 ITツールを日常で活かす方法を広く伝え歩くことをミッションとした「ITツールエバンジェリスト」です。AllAboutやYahooクリエイターズプログラムでも活動中。

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