パスワードの管理ってどうやってる?会社の先輩からそう聞かれて、こう答えた。
「サービスによって全部違うパスワードにしてますよ。ランダムで12桁、数字とアルファベットの大文字小文字を混ぜるようにしてます。」
それを聞いた先輩の顔が、若干引いているように見えたのは私の気のせいだろう。でも、面倒くさそうな顔をしていたのは確かだ。
この記事を読んでいるあなたも、「そんな面倒くさい管理はできないよ」と思われたのかもしれない。私も以前はそうだった。
でも、そんな面倒なパスワード管理を劇的にカンタンにしてくれるツールがある。
それが「1Password」というアプリだ。
iPhone・iPad・Mac・Windowsで使えるパスワード管理ツールで、これ以上ないってほど便利。確かに値段は高額だが、パスワード管理に関する面倒を丸っと引き取ってもらえるなら、安い買い物だと言えなくもない。
今日はそんな「1Password」の魅力を、端的に9個お伝えしようと思う。
1. 分かりやすくて使いやすい
まず、ツールとして見やすく、使いやすいデザインをしている点を評価したい。シンプルな見た目ではありつつ、だから機能が分かりやすい。
私が特別解説をしなくたって、インストールしたらすぐに使い始められるだろう。そういう取っ付き易さは、長く使っていくツールにとって重要だ。
2. すべての情報をまとめて預けられる
パスワード管理を効率良く行うコツは、バラバラに設定したパスワードを1箇所にまとめて管理する事にある。
金庫の番号は手帳に。パソコンのパスワードはデスクの机の裏に。Evernoteのパスワードはパソコンのバッテリーカバーに……。こんな管理をしていたのでは、何のパスワードがどこにあるのか分からなくなってしまう。
すべてのIDとパスワードは「1Password」の中にある。探すべきなのは、「1Password」の中だけであり、覚えるべきは「1Password」にアクセスするためのパスワードのみなのだ。
各デバイスでデータを同期できる
「1Password」に入れたパスワード。しかしこれが「自宅にいる時にしか見られない」なんて状況では意味がない。
いつでも・どこでも、保存してあるパスワードを取り出せる。そうでなくてはならない。
「1Password」なら、手元にある電子デバイスすべてで、同じ情報を持ち続けることができる。オフィスならMac、外出先ならiPhoneで、パスワードを確認することが可能なのだ。
4. ウェブ上で使うならアプリの起動すら不要
「パスワードを一箇所に保管するのは良い。でも、使う時に一々取り出さなければならないなんて、手間が掛かって仕方ない。」
これは仕方の無いことだ。セキュリティの強さと手間は、シーソーゲームのようにバランスを取り合っている。
それでも「1Password」なら、その手間を最小限に抑えてくれる。
ログインしたいウェブサイトに来たら、予め登録しておいたショートカットを使う。すると、勝手にIDとパスワードを入力し、ログインを開始してくれるのだ。
5. 保存したパスワードを簡単検索
保存したパスワードを整理整頓する必要はない。少なくとも私は、整理整頓にあまり時間をかけてはいない。面倒くさいのは嫌いなのである。
しかし、それでも上手く使っていられるのは、登録している情報を検索できるからである。
楽天へのログイン情報が欲しいなら、サイトのドメイン「rakuten」とでも検索をかければ、すぐに情報を取り出せる。
6. 強固なパスワードを瞬間生成
強固なパスワードを作るなら、自分で考える必要はない。コンピューターに自動で作ってもらえばいいのだ。
「1Password」なら、パスワードの自動生成機能が付いている。文字数の指定や、数字とアルファベット大文字小文字の割合など、生成するパスワードにルールを設けることもできる。
「1Password」で管理をするなら、パスワードなんて覚える必要がなくなるのだ。思いっきり強固なパスワードにしてやればいい。
7. 新規アカウントは即時登録
新しいアカウントを登録したら、それを保存するために「1Password」を開く必要はあるか?もちろんない。
新しいアカウントを作成したら、その情報を保存するか、自動的にアナウンスしてくれる。保存したいなら「Yes」をクリックするだけで完了してしまう。
8. オフラインで使える
パスワードな、何もウェブ上だけのものではない。金庫の鍵でもケータイの暗証番号でも、"パスワード" というのは日常のあらゆる場面で利用されている。
従って、ネットに繋がっていなければ情報が取り出せないツールなどに、意味はない。
オフラインでも、欲しい情報がすぐに取り出せる。これが重要であり、「1Password」ならそれが可能だ(もちろん、データの同期には通信が必要ではある)。
9. ログイン以外の情報も管理OK
「1Password」に保管できる情報は、何もログイン情報だけではない。
免許証・個人のプロフィール情報・クレジットカード情報など、自分が大切だと思える情報は、すべてココに閉まっておける。
自分に関するあらゆる機密情報がココに詰め込める。そういう便利さが、このツールにはある。
あとがき
いかがだったでしょうか?今日の記事で、「1Password」の魅力が少しでも伝わったなら幸いです!
確かに「1Password」は高価なアプリです。Mac版とiOS版を揃えるだけでも結構な値段になってしまう。
でも、安全はお金には変えられない。もし、あらゆるウェブサービスのログインパスワードを1つで統一しているのであれば、その1つが漏洩した時のリスクを真剣に考えた方が良いでしょう。
もし、新しく登録したウェブサービスが、実は信頼のおけないものだと分かったら。そこから、あなたの全てのすべてが流れ出る。
パスワード管理は、くれぐれもお気をつけて。
それでは、今日はこの辺りで。