顔を合わせてコミュニケーションは、技術の進歩に関係なく重要なことです。
SNSやメールなどが発達して、意思疎通を取る手段が増えたと言ってもですね、やっぱり FACE TO FACE でのやり取りは大切なんですよ。LINEやメールでの告白よりも、直接会って伝えてくれる不器用な想いの方が響くものです。
「便宜は図れても、人の気持ちは昔のまま」ということでしょう。
しかし、やはり技術の発展に伴って、人との向き合い方にも変化があるようです。
ある調査では、「会話中の "スマホのチラ見" が人間関係に悪影響を及ぼしている」という結果が出たのです。
衝撃の事実ですね。こんな調査をしなければ同席している相手の気持ちも理解もできないのかという衝撃を受けます。
相手はあなたに話しかけている
調査の方法や経緯については、先ほどのリンクを参照して頂くとして、今回は結果だけにフォーカスします。
結論:お気に入りのデバイスをテーブルにおいておくだけで親密度が顕著に陰り、相手が自分の話を聞いてくれるだろうと言う見通しも落ちます。
そのペアの両者のつながりが深まれば深まるほど、そのデバイスの存在により亀裂が生まれやすくなります(伴侶があなたに対して頻繁にむっとした顔つきになるのはそのためかもしれませんよ)。
スマホを取り出すだけで、「"その時その場" に存在する現実を共有している相手との関係性の質を下げてしまう」と著者は締めくくっています。
以上が調査の結果。驚くべき結果は何一つありませんよね。至って普通の結論に着地したと安心できる内容です。
でも、こういう調査をしなければ "不快に思う相手の気持ち" を理解できない世の中なのであれば、それは非常に嘆かわしい話です。
……偉そうなことを言っていますが、私自身、これと同じ状況で妻によく怒られます。なんだか自分をモニタリングされたような調査結果だったので、無視できなかったんですよね。
現代病とわたし
私はいわゆる "現代病" なのでしょう。
四六時中iPhoneやMacを触っていて、暇さえあればSNSやニュースをチェックしています。「何もしていない時間」というのが我慢できないので、僅かな時間を見つけてはiPhoneを触ります。
2人で話しをしている席だとしても、会話が途切れる瞬間というのは必ず起こるじゃないですか。そういう時間さえも、iPhoneに来ている通知をチェックしたくて堪らないのです。
だから、テーブルの上にiPhoneを置いたり、ポケットから取り出してチェックしたりします。
そして、妻に怒られるんです。怒られてから気がつくんですよね。改めて考えれば当たり前なのに、相手を不快にして、指摘されてから初めて気がつく。
本当に申し訳ないと思いながら、怒ってくれる妻には感謝しています。
そして、同じような失敗をあなたがしないことを望むがゆえに、この記事を書いておるのですよ。
相手はあなたに話しかけている
コミュニケーションは、相手あってのものです。一人では成立しないのが "会話" というものなのですね。
これはメールでもLINEでも、電話でも同じです。相手と向き合うことで始まるのがコミュニケーション。
だから、相手の意識が自分に向いてないと分かると、非常に不快な気分になるのです。
スマホをチラチラと気にする。ポケットの中のスマホをチェックする。それはつまり、意識が自分に向いていない事を意味します。
話しかけていたはずなのに、急に、ふっと消えてしまった。私はいつの間にか、空席に向かって話しをしていたみたい……。
一声かければ済む話
一番の近道は遠回りだった。遠回りこそが最短の道だった。解決の糸口は、いつでも原点にあるものです。
一声かければ、すべては上手く回るのです。
「ごめん。すぐにレスポンスしなくちゃいけない用事があって、ケータイをチェックしておきたいんだ。要件が済んだらしまうから、ちょっと置いておかせて!」
この一声があれば、相手に不快な思いをさせる事はありません。
「そんなこと、言わずとも理解してよ」と思うかもしれません。しかし "理解" とは、相手に頼るものではなく、理解してもらいたい側の人が努めるもの。
それさえも難しいなら、トイレに立った時にチェックするとか……なんにせよ相手に気を配るべきですね。
あと知っておくべきは、たかだか1・2時間のレスポンス遅れでは、取り返しのつかないほどの大問題になれない。そういう事が起こるのは非常に稀だということですね。
あとがき
言われると分かる。けど、言われないと気が付かない。
だから、妻からはよく怒られます。一番の身内から怒られるのは、ホント嬉しい。妻には色々と不快な思いをさせて申し訳ないと思いますが、助けてくれる人がいてよかった。
あなたには、怒ってくれる人はいますか?もしいるなら、大切にしなくちゃダメですよ。