日常生活の中で、「今日はなんだか21って数字をよく目にするなぁ」なんて経験ありませんか。
他にも例えば、「今日のラッキーカラーは黄色です!」なんて言われた日に限って、なんだか黄色いものが自分の身の回りに多いように感じられる。そんな経験、一度はあるはずです。
これは偶然ではありません。「カラーバス効果」と言う心理効果が働いた結果なのです。
そしてこの「カラーバス効果」は、自分自身の意識ひとつで、簡単に操作できる便利な心理効果だったりします。
今日はそんな「カラーバス効果」と活用方法についてお話ししましょう。
カラーバス効果とは?
「カラーバス」とは、英語で「Color Bath」。直訳で「色を浴びる」という意味になります。
その言葉の意味するところは、「意識していることほど関係する情報が、自分のところに舞い込んでくるようになる」ということ。
例えば、こんな経験はないでしょうか。
朝のニュース番組の占いで、今日のラッキカラーが黄色だと言われた。それからと言うもの、確かに今日は黄色をよく目にするようだ。やっぱり今日は黄色がラッキーカラーなのだろう。
と言った具合です。こんな経験は、誰もが一度はあるような気がします。
これこそが「カラーバス効果」。
占いと言う媒体を通して、黄色が意識付けられる。すると、今後はその黄色が自分の身の回りに舞い込んでくるようになるんです。
"舞い込んでくる" というと、ちょっとオカルト的な印象を受けるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
言い換えれば「ある一つのことを意識することによって、意識していることに関する情報が無意識のうち、自分の手元にたくさん集まるようになる現象」なのです。
逆を言えば、何か一つの情報をたくさん集めたいなら、このカラーバス効果を利用すると良いということです。
カラーバス効果を自分の良いように使う
カラーバス効果を利用すれば、自分の欲しい情報をより効率的に集めることができます。
「取り扱いたいテーマ」を自分の中で意識しながら、一日ふつうに生活してみてください。それだけで、結構いろんな発見やアイデアが出てくることでしょう。
それは例えば「ブログのアイデア」など良いでしょう。私の場合などは「何かウェブサービスの新しい活用法とかないかなぁ」なんて事を意識して生活していれば、一日でいくつか発見があります。
その他にも「彼女へのプレゼントどうしようかなぁ」なんて考えながら生活していれば、通行人が持っていたアイテム・ショーウインドウの商品・雑誌の表紙に写った新商品など、多くのものが鮮明に飛び込んでくるはずです。
意識の対象を忘れがちな人へ
そうは言っても、意識をしようと決めた物そのものを忘れてしまっては意味がありません。
そう。それは私の事。妻の誕生日プレゼントを探していたはずなのに、いつの間にか脱線してしまっている。そんなことは珍しくないのです。
そこで、意識のリマインダーは何かしら必要かと思います。
単純に、定期的なリマインダーを設定するのも良いでしょう。または、ケータイの待ち受け画面にしてみたり、ToDoリストに書いておいたり。
なんにせよ、自分が意識したい物を、定期的に目にする機会を自分で作ると、"忘れる" という事が減らせると思いますよ。
意識が定着したら、もう忘れることもないでしょうから、最初だけで充分です。
あとがき
似たような効果に「カクテルパーティ効果」なんて言うものもあります。
人が大勢いて騒がしいパーティ会場でも、自分の名前などだけは聞き分けられるといった心理効果です。
この場合、「人間は音を処理して必要な情報だけを再構築している」と考えられているそうです。
人間って、不思議ですよね。でも、こうした心理を逆手に取って、上手に使えるようになると、もっと生活が楽しくなりそうです。
それでは、今日はこの辺りで。