私が愛用しているキーボードは、HappyHackingKeyboardの有線タイプだ。これは納得して買ったものだし、今でも後悔はない。
35,654円(2021/01/04時点)
でもこれを無線化できたら、それはそれは便利なのだと思う。
同じように考えた人もいるだろう。たとえば東プレのREALFORCEは有線タイプしか販売されていないものだから、無線化してみたいと願う人も少なくないだろう。
そんな人に残されている唯一の方法は、いまのところ「USB2BT Plus」を使うしかないようだ。
USB2BT Plus:キーボードを無線化する唯一の手段
有線キーボードを無線化するための変換アダプタキット「USB2BT Plus」。これを使えば、有線キーボードでもBluetoothワイヤレス接続を可能にしてくれる。
6,900円(2021/01/25時点)
「有線イヤホンをワイヤレスにしたい」ってニーズはそこそこあるようで、イヤホンジャックを指すタイプのレシーバーはバリエーションが豊富。「どれがいいかな」と悩める程度にはAmazonで選べるようになっている。
しかしキーボードのワイヤレス化はあまりニーズがないらしい。探せど探せど、この「USB2BT Plus」ぐらいしか該当の商品が見当たらない。
じゃあこれを使えば良いのだが、こいつがちょっと曲者なのだ。
USB2BT Plusのクセ①:安くはない値段
まず価格。Amazonで6,900円。決して安くない。むしろ高い。「ちょっと試しにやってみよう」といえる値段ではない。
ニーズが少なく、価格競争もほとんどないからだろうか。有線のHHKBに7,000円を足したら、それはもうHHKBのワイヤレスモデルが買えてしまうよ。
しかし、そんな価格でもレビューは非常に高評価だし、コメントには満足感に満ちた笑顔で溢れている。きっと、値段に見合った性能で、後悔はない買い物になるのだろう。
USB2BT Plusのクセ②:給電しなければならない
もうひとつが、「USB2BT Plus」を動かすための電力を、どこかから引っ張ってこなければならない点だ。
図に表すとこんな感じになる。「USB2BT Plus」には、キーボードと繋ぐためのケーブルの他に、電気を供給してもらうためのケーブルが必要になる。
給電にはモバイルバッテリーが使える。コンセントと繋がなくていいので、コンパクトにまとめられる。その点はGoodだ。
しかしそれでも、ケーブルが増えてしまうのが難点。電源機能が内蔵されていてくれたらよかったのだが……。
実際にワイヤレス化に成功した人たちの声
Twitterで検索してみると、「USB2BT Plus」を使ってワイヤレス化に成功した人たちの声を聞くことができる。みな一様に嬉しそうなので、商品の品質については一切問題なさそうだ。
HHKB JPにモバイルバッテリーとUSB2BT plusとかえうちを積み込んでBluetooth変態配列キーボードができたぞー pic.twitter.com/QMCPdnnyeg
— 008 (@n008d) November 15, 2020
ケーブルの長さとモバイルバッテリーの長さ調整して、スッキリさせた。設定も煮詰めてめっちゃ快適になってきた。
Bluetoothed my Ultimate Hacking Keyboard with a mobile battery and USB2BT+. Easily switchable between multiple devices with a hotkey.#GotMyUHK pic.twitter.com/Da8SaPFh2S
— 村上僚|DeNA Web系エンジニア (@ryo_mura_brains) January 12, 2020
現在買おうか悩み中
こんな記事を書いておいてなんだが、実はまだこの商品を買ってはいないのだ。欲しいとは思っているのだが、値段も値段なので、少しためらっている。
「給電用のケーブルが必要」というのも大きな欠点なのだ。私の限られたデスクの上に、これ以上余計なケーブルを置きたくない。
というか、デスクをスッキリさせたいからワイヤレス化をしたいのに、ワイヤレスにするためにケーブルが増えるのでは本末転倒なのだ。
しかし、愛用のHHKBをワイヤレス化したい気持ちは日に日に高ぶる一方で、この気持ちを鎮められる唯一の手段が、今わかっている限り「USB2BT Plus」しかない。
非常に……ひじょーに興味はある。空から福沢諭吉が降ってくるようなことがあれば、ノールックでAmazonに引き渡すのだろうが。自分の財布からだと思うと、まだ少し踏ん切りがつかないのであった。
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