いつもお世話になっている MOFT さんから、あたらしいタイプの MOFT を提供いただいたので、今日はそのご紹介を。
その名も「MOFT Snapノートパソコン用スマホホルダー」。今までのMOFTとは一風違う、おもしろいコンセプトを持ったMOFTだ。
Macの背面に貼り付けることで、そこでiPhoneをくっつけられる、というもの。なかなか口で説明するのは難しいのだが、完成した結果はこういう風になる。
パソコンの横にスマホを据え置きできるというもので、なかなか活躍の場も広そうだ。
「MOFT Snapノートパソコン用スマホホルダー」の詳細と特長
「MOFT Snapノートパソコン用スマホホルダー」は、パソコンの背面にくっつけて、その磁力でスマホを固定するという、一風かわったスマホスタンドだ。
パソコンの横にスマホを備え付けられるので、「スマホで会議に参加しながら、パソコンは全画面で使う」といった、役割の切り分けが可能になる。
あるいは「Youtubeを見ながら」「音楽を聞きながら」「ゲームをしながら」などなど、スマートフォンをつかった "ながら作業" が非常に捗りそうなガジェットだ。
それでは商品の詳細をみていこう。
付属しているのは3つ。本体である「スマホホルダー」の他に、おまけ的な「メモパッド」と、オプションである「マグシール」がついてくる。
「スマホホルダー」と「メモパッド」の背面には粘着テープが貼られており、パソコンに直接貼り付ける。
MOFTで採用されている "おなじみの" 粘着材で、強力なのに取り外しが可能で、剥がしたあとにキズや汚れが残らないのがうれしい。
パソコンに貼り付けた様子はこんな感じだ。薄型でコンパクトなので、使わないときにも気にならず、じゃまにならない設計になっている。
スマホホルダーは折りたたまれており、手前に引き出すことができる。これで、アタッチメント部分をパソコンの表側に向けられる。
最後に、スマートフォンをMOFTに近づければ、磁力で強力にくっついて離れない「スマホスタンド」になるというわけだ。
パソコンに貼り付ける位置を調整すれば、スマホを横向きにしてくっつけることも可能だ。
「MOFT Snapノートパソコン用スマホホルダー」は磁力でくっつくので、Magsafe対応のiPhoneならそのままくっつけられる。
磁石が内蔵されていないスマートフォンでも、付属の「マグシール」を貼れば、くっつけることが可能になる。
「MOFT Snapノートパソコン用スマホホルダー」のGoodな点
磁力が強力でちゃんと固定される
「磁力でくっつく」というと、そのホールド力が心配だ。「本当に外れないだろうか」「ちゃんと固定されるのか」といった点が気になるところだろう。
MOFTでは独自の磁性システム「Snap-On」を採用しており、これの力はなかなかに強力!パソコンのちょっとした揺れぐらいではスマホは落下しないので、安心して使える。
ただ、あくまで「軽微な揺れ」レベルである点は認識しておいたほうが良さそうだ。あまり過大評価してしまうと、よきせぬ落下事故の原因となる。
使いたいときだけ使える手軽さ
スマホは磁力でくっつくので、取り外しは簡単。必要なときにだけササッと取り付けられる。
べつに、いつもスマホをくっつけておきたいわけではない。会議のときや、ちょっとした息抜きで動画を見たいときなど、利用シーンは限定される。
普段の "つかっていないとき" にじゃまにならず、必要なときにはすぐに使いはじめられる。この切り替えのしやすさはうれしかった。
スマホとパソコンの併用は結構便利で助かる
パソコンの画面の横に、スマホの画面が置かれている。この状況が地味に便利で、商品のコンセプトへの魅力を強く感じている。
たとえばZoomでのビデオ通話時。パソコンでZoomを開いてしまうと、その分のウインドウが邪魔になって、他の作業スペースが削れらてしまう。
かといって、Zoomのウインドウを完全に非表示にするわけにもいかず、ちょっとヤキモキするときがあった。
「MOFT Snapノートパソコン用スマホホルダー」をつかって、スマホでZoom会議に参加すれば、パソコンの画面はそのまま使いつづけられるのだ。
あるいは「ここから単純作業が続くから、気晴らしにちょっと動画でも見ながら作業しようかな」ってときにも丁度いい。iPhoneの小さな画面をつかって「ちょっと小窓で開いている」ってぐらいのほうが、都合がいいときってあると思う。
「MOFT Snapノートパソコン用スマホホルダー」のNot Goodな点
コンセプトは非常に気に入っていて、かなり楽しく使えている。しかし、いくつかの点においては「うーん…」と感じてしまうところがあるのも、正直な話、事実なのだ。
精神的にいつも不安がつきまとう
「磁力でくっつける」という仕様上、使用するときは基本的にケースをつけておけない。つまり "裸" の状態で固定することになる。
いくらホールド力が強いといっても、手がぶつかったり、パソコンが強く揺れたりすれば、スマホが落下することもあるだろう。
「ケースを着けていないiPhoneが落下するかもしれない」という考えが頭をよぎりつづけて、実はスマホを固定している間にも、ハラハラが止まらないのだ。
「ケースの背面にマグシールを貼れば良いのでは?」というのも考えたが、そうするとスマホ全体の重量が重くなり、磁力で固定しきれなくなってしまう。
結局、「磁力」を採用している以上、スマホは裸で使わざるを得ないのだ。
iPhoneのケースを付けていると使えない
上記の点でも言ったが、ケースを付けたままでは、スマホを固定することは困難だ。もしケースを付けているなら、外して使用しなければならない。
でも「愛用しているケースをいちいち外して使う」というのは、あまり現実的ではない。そんな手間を掛けるなら、ケースの方にスマホ用のMOFTを貼り付けて、パソコンの横に置いたら良いと考えてしまう。
「磁力」による手軽さは便利なのだけれどね。いまの潮流は間違いなく「ケースの装着」が前提になっていて、大多数のユーザーの現状にはマッチしない気がしている。
しかしこれは、MOFTが悪いわけではない。iPhoneが採用しているマグセーフという規格自体の欠陥である。
横向きスタンドは重さに耐えられずにパソコンが倒れる
パソコンの上部に貼り付ければ、スマホを横にした状態で貼り付けることができる。動画の視聴をするときなどは、縦位置よりも、このほうが観やすいな!——と思ったのだけれど…。
これ、スマホの重さで、パソコンが後ろに倒れてしまうのだ。傾斜を抑えればギリギリ耐えられるが、ちょっとした衝撃で後ろにバタンっ!といってしまう。
こんな不安定な状態では、さすがに緊張しすぎて使えない。なので実質、使用するときは縦位置にするほかなさそうだ。
「MOFT Snapノートパソコン用スマホホルダー」の総評
なかなかむずかしい挑戦だったように思う。コンセプトは非常におもしろいし、"完璧" な状態にしあがったら、ぜひ愛用したいと思う。
ただ、現時点では、まだまだ解決しなくちゃいけない課題がいくつか残っているかなぁという印象だ。
磁力を採用しているために、いくらか限界はあるのだと思うが、やはり安定感やホールド感への不安を拭うことが、ぼくにはできなかった。
もし違った形でスマホを固定できたのだとしたら、もっと使いやすいプロダクトになっていたのではないかな。というのが、忖度のない、率直な感想である。