少し前の記事になりますが、以前拝見した以下の記事がスゴかった。アイデアメモの取り扱い方に関して、非常に簡潔で分かりやすく、そしてその重要性についての理解を深められる内容だったからです。
ですのでこれを、私の作業風景になぞって語るとどうなるか。つまり、実現可能であり、現実的な取り扱い方をお話ししようと思います。
メモ術の要となるのは、以下の3つの注意事項です。
◇手帳の形式
◇書き方についての原則
◇牽引を作る
これら3つの注意点を順守するには、手帳とEvernoteが最適です。個別のノートでは達成できない快感が、この2つだからこそ得られる。
今日はそんな活用術をご紹介しましょう。
手帳の形式・・・切り取り式メモを活用する
「発見の手帳」についての、第一原則は「いつでも身につけておく」です。当たり前かもしれませんがとても重要なことです。
本文でも語られているように、メモとは「いつでも、どこでも、即座に」取れなければなりません。これを達成するには、iPhoneと手帳が私にとって最適です。
iPhoneは、片時も離れずに私の傍にあります。いつでもポケットに入っていて、メモを取る準備だって万全です。
そして手帳もまた同じく。私は「ほぼ日手帳カズン」を愛用しており、それをいつでもカバンに潜ませています。巷では「こんなもん、重くて持ち運べないよ」なんて言われますが、私は、お気に入りを常に身に着けていたいのです。
しかし「ほぼ日手帳」には、デイリーリフィルはあれど、ノート機能はありません。そこで私は、ページを切り離せるノートを「ほぼ日手帳カズン」に備え付けており、自由な発想を書き溜められる準備をしています。
▼ほぼ日手帳カズンにノートを忍ばせる方法は、以下の記事を参考にどうぞ。
ほぼ日手帳カズンを拡張。自由帳的ノートを追加する方法と最適なノート。 | あなたのスイッチを押すブログ
▼私が最近愛用している切り取り型のメモはコチラ。
書き方についての原則・・・Evernoteに1ノートを作る
書き留めたメモの処遇には、細心の注意を払わなければなりません。アイデアメモを活かすも殺すも、その扱い次第なのですから。
メモというのは結局、見返してこそ意味を成します。書いて終いにしてしまっては、そのメモを殺すことになる。そこで、簡単に見返せる仕組みを作る必要があるのです。
まずはその、メモの書き留め方のコツについてです。
こちらはページの使い方に関しての原則です。一つのページに一つの事柄だけを記入するというもの。どれだけ空白があっても、何か書いたら別のページに移動するというわけです。
ノートの書き留め方のコツは、1ページに1メモ。こうすることで、1つのページの混雑を防ぎ、後から見返しやすくなります。
だから私は、iPhoneでのメモや切り取り型ノートに書いたメモを、Evernoteに送るのです。
Evernoteに送ったメモは、1アイデア=1ノート。Evernoteにおけるノートが、紙の1ページに残したメモと同じ役割を果たすのです。
切り取ったメモをEvernoteに送る際は、iPhoneアプリ「読取ゾウ」を利用しています。これはEvernote送信用のスキャンアプリで、撮影した写真を四角に補正して、即座にEvernoteへ送ってくれます。
こんなアプリを待ち焦がれていた。Evernote専用のスキャナーアプリ「読取ゾウ」がスピーディでGood。 | あなたのスイッチを押すブログ
索引を作る・・・Inboxレビューと検索機能の活用
本文において、索引を作成の重要性には2つあると説いています。1つは、アクセス効率を上げるため。もう1つは、書き付けた内容のおさらい(レビュー)です。
そして、この2つを達成できるのが、私がEvernoteへ集約する理由であるのです。
□アクセス効率がアップする
Evernoteは、その検索機能の高さに定評があります。ノートブックによる分類や、タグによる属性分け。そして、フリーワードによる検索機能が充実しているため、目的のノートに辿り着きやすい。
紙のノートでは、なかなか達成できないものです。1つのノートにメモを書き溜めれば、そこには必ず多種多様なテーマが混在することになります。
しかしEvernoteであれば、テーマに合わせて "ノートブック" としてまとめられますし、属性に合わせて "タグ" を付けることができます。
□メモのおさらい(レビュー)
Evernoteへのメモは、必ず、「Inbox」というノートブックに集約されるようにしています。
「Inbox」に集約された日々のメモは、タグやコメントを追記した上で、改めてノートブックにまとめる。こういう作業を必ず行います。
何故か。手間ではないのか、面倒ではないのか。
その理由は、レビューにあります。
全てのノートを「Inbox」に集約し、それを改めて仕分けする。すると、必ず発生するのです。「このノートはなんだ?」という自分への問いが。
これが私にとってのレビューであり、自分が得た着想に対する最初の振り返りとなるわけです。
書いたら書き散らかしてお終いというのではなく、それをレビューすることでより大きな、本質的な、深みのある、アイデアにたどり着くことができるわけです。
あとがき:仕組みを作れば楽ができる
何故ならこの流れが、完全に仕組みとなっているからです。一連のこの流れが私にとっての仕組みであり、これを運用することは習慣なのです。
メモを取るとか、それを残すとか。最初は必ず面倒だと感じるはずです。それは避けては通れない。
しかし、そこを通過して、自分の仕組み化ができてしまえば、後はこなすだけ。
ですから、ここでキモとなるのは、いかに自分のとっての仕組みを確立するかでしょう。それさえできてしまえば、楽なもんですよ。
それでは、今日はこのあたりで。