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Evernoteに挫折した方へ。世界で最もシンプルなEvernoteと、それが難しくなる過程とは?

先日、以下のような記事を見つけました。

Evernoteと挫折について - Togetter

「複雑すぎる」「ノートブックがカオス」「そこまでしてEvernoteを使わなくても…」などなど。私が書くEvernote系の記事のコメントでも、よくそんなお声を頂きます。

ですが、そもそもEvernoteって、そこまで複雑なツールではないんですよ。

私を含めて多くの方々が、"試行錯誤の上にできあがった活用法" を披露するばっかりに、初めて見た人にとってはえらく複雑で高機能なツールに見えてしまうんだと思います。

ですが、そもそもEvernoteなんて、ただのメモ帳なんですよ。

うん。間違いない。

その "ただのメモ帳" であるEvernoteが、ここまで脚光を浴びる理由は、「いろんなツールからアクセスできる」「容量が無制限」などの付加価値があるからです。

ですが、元を辿れば "ただのメモ帳" 。それを忘れてはいけません。

では、その "ただのメモ帳" であるはずのEvernoteが、どうして難しくなってしまうのか。どんな過程を経ていくのか。

今日は、そんなお話。

世界で最もシンプルなEvernote

世界で最もシンプルなEvernoteとは、どんなものか。お見せしましょう。

これです!

そうです。アカウントを作成した当時のこのカタチ。これこそが、最もシンプルなEvernoteです。

これでいいんですよ。

あとはメモを書いて、Evernoteに入れる。これでもう、Evernoteを最大限に活用できていると言って過言ではありません。

だってそうでしょう?メモ帳なんですから。メモしてなんぼです。

「メモすることがない」とお声を頂くことも、珍しいことではありません。

ですが、そんなことはないはず。

「今日の買い物リスト」「カラオケのネタ帳」「一週間の献立」「面白かった動画」などなど。覚えておきたいことは少なからずあるはずです。

今まではそれを、いろんな場所にメモしてきました。

買い物リストは、切り取り式のメモ帳に書いてお財布へ。一週間の献立は、冷蔵庫にマグネットで。面白かった動画は、Youtubeのマイリストに。

でも、"それらが色んな場所にバラバラに存在するのがイヤだ" と感じるのが、私なのです。また、「あれっ?あのメモはどこにいったっけ?」と、メモを無くして戸惑いたくないのです。

もし貴方にもそんなニーズがあるのであれば、「じゃあEvernoteを使ってみてはいかがでしょう?」と、私は提案します。

Evernoteであれば、

◇物理的になくなる事がない
◇iPhoneなどがあれば、いつでもどこでも閲覧できる
◇メールさえ使えればメモできる
◇メモする量に制限がない
◇テキストだけでなく、写真などもメモれる。

など、便利な機能がいっぱいあるのですから。

Evernoteが難しくなる第一歩

さて、メモすることが増えてくると、今度はメモを探すことが大変になってきます。

「じゃあ、カンタンにメモを見返せる方法はないかなぁ」

こう考え始めた頃に、徐々にEvernoteの使い方に変化が起こり始めます。

Evernoteが難しいと感じる第一歩は、ここから始まるんです。

分からないことは、まずGoogle。そう思って「Evernote 活用」なんて検索すると、もう大変。

冒頭にもお話した通り、ネットやブログでは "試行錯誤の上にできあがった活用法" が溢れています。

それをいきなり目の当たりにすると「うわぁ…」と引いてしまうんだと思います。

また、「よっしゃ!こうやればいいのか!」と意気込んで、その活用法を取り入れようとする方もいらっしゃるでしょう。

でも、なんだか自分の求めていた結果と違う。というか、そもそも「カンタンに見返せる方法」を探していたはずなのに、むしろ見つけにくくなってきた。

こういう事態が起こってしまうんです。

そもそも何がしたかった?

まず、思い出してください。

Evernoteはメモ帳です。

そして、「買い物リスト」「一週間の献立」など別々の場所に存在していたメモを、Evernoteという1つの大きなファイルに入れよう。

これが始まりです。

で、これが1つのファイルに入れてあると、後々見つけにくい。見つけやすい方法はないか?ということでした。

それなら、それぞれ別々のファイルを用意してあげればいかがでしょうか。

そこで、ノートブックの出番。

「買い物リスト」というノートブックを作る。「一週間の献立」というノートブックを作る。「面白かった動画」というノートブックを作る。

こんな感じ。いかがでしょう。

これであれば、Evernoteという大きなファイルの中にありつつ、「買い物リスト」「一週間の献立」などの小さなファイルが存在する。いい感じじゃありませんか?

図書館をイメージすると分かりやすい

イメージとして、図書館みたいな感じです。

図書館(=Evernote)という大きな器の中に、数多くの本(=メモ)が存在する。

でも、種類で分けたいから、棚(=ノートブック)を作って、そこに本を分けていく。

そして、メモが1,000も2,000も超えてくるような使い方をしている方は、それこそ図書館のように、棚(=ノートブック)に番号を割り当て始めるんです。

見たことありませんか?こんな感じのノートブックを。

図書館を利用したことはあると思います。あの棚と本には、それぞれ番号が振ってあるのを覚えていますか?

私みたいな素人がみると、あれって整理されているようには見えない。一貫性もわからないし、超複雑に思えます。

ですが、職員の方に尋ねれば、ササッと取り出してきてくれる。

これが、Evernoteでも言えるんです。

私のノートブックの分類方法。たぶんカオスに見えるんだと思います。

ですが、私がこの図書館(=Evernote)の管理人ですから、これで整理整頓できているんです。

しかも、別に貸し出すわけではないので、私だけが分かっていればいいんです。

つまり、ネットで見つけたEvernote活用術。これは、それぞれの方が、独自の図書館を披露しているようなもの。そりゃあ見たって分かりません。

だから、そんなモノをいきなり見たって、頭が痛くなるだけなんです。

これが、Evernoteを難しいと感じてしまう理由です。

積み重ねて、独自の創意工夫を

じゃあどうしたら良いのか?どうやったら使いこなせるのか?

これは、貴方自身しか分かりません。

「こうやったらどう?」「こんな方法もあるよ?」と、アイデアをご提供することはできます。いくらでもします。

ですが、貴方にとって最高に使いやすいEvernoteは、貴方にしか作れないのです。

投げっぱなしな結論で、申し訳ないと思っています。ですが、事実です。

でも、そんなに難しく考えないでください。

何度も、何度でも言いますが、Evernoteはただのメモ帳です。

メモしたものを、どうやったら見つけやすいか。

これは、今までの人生で何度も遭遇した問題であり、貴方自身の解決方法があって今があるんだと思います。

ほら、学生の時だって、授業ノートを作りました。大事なキーワードには付箋(=タグ)を付けたり、アンダーラインを引いたりしたじゃないですか。

あれと同じ。全く変わりません。

今までの整理整頓法を、そのまま活用してみてください。それが、Evernoteにも役立つはずです。

もし、アイデアが必要なら、またいらっしゃってください。

私はこのブログで「Evernoteにはこんな機能があるよ!」「こんな方法で分類したらどうだい?」と、いろいろアイデアの提案をしています。

また、「こんな時はどうしたらいいかな…?」と言うのがあれば、FacebookでもTwitterでもメッセージください。お力になれると思いますので。

あとがき

ここまで長文を読んで頂き、ありがとうございます。いや~長くなってしまいました!

でも、私の想いは出し切れたかと思います♪

確かに、Evernoteは機能が多いので、「それをすべて使いきってこそ、オレはEvernoteを活用できている!」と感じるかもしれません。

ですが、別にそんなわけはなく。

メモをして、それをEvernoteに入れ、そのメモを見返した、その瞬間。間違いなくEvernoteを活用できています。

というか、メモをして、必要なときに見返せるなら、そもそもEvernoteである必要はどこにもありませんよね。

こういう時でも、そもそも論って大切ですね。見失いがちな目的に立ち返ることこそ、大切なように思います。

貴方は、なぜEvernoteを使いますか?


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  • この記事を書いた人

ばんか

Webディレクターとしてサラリーマンをやりつつ、個人でブログや執筆活動をするパラレルキャリアを実施中。 ITツールを日常で活かす方法を広く伝え歩くことをミッションとした「ITツールエバンジェリスト」です。AllAboutやYahooクリエイターズプログラムでも活動中。

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