昨日行われた東京都知事選で、悲劇的な事件が起こりました。投票率が46%と、過去3番目の低さを記録したのです。
何故ここまで低くなってしまったのでしょうか。「雪が降っていたので選挙に行きませんでした」なんて、全く理由になりません。
そこで今回は、考えられる「皆が選挙に参加しない理由」と、それに対する対策をご紹介しようと思います。
当日は予定があって投票に行けない
選挙は原則として、選挙日に投票場所に行って行うものです。でも、今は「期日前投票」という便利な制度がある。これを使えば、当日は行く必要はありません。
「期日前投票」は非常に楽なのでオススメなのです。
まず方法。何か特別な用紙が必要なわけでもない。郵送されてきた投票用紙を持って投票所に行けば、それでOKです。
投票期間も、公示日又は告示日の翌日から選挙期日の前日まで行うことができます。かなり長い期間を猶予として与えられているので、その間で暇を見つけて行きましょう。
投票場所が遠くて行くのが面倒
投票場所が遠くて、当日行くのが面倒くさい。そんな方もいるでしょう。
そんな人にも「期日前投票」はオススメです。
当日投票は指定された投票場所1箇所に行かなければなりませんが、期日前投票は違います。「期日前投票所」に行けばOKで、それは必ず複数箇所設置されます。
設置される場所は投票用紙に同封されているので、自分の住んでいる場所や通勤経路で近い場所を見つけるといいでしょう。
長期間不在にしていて選挙に行けない
長期間の不在に対しては「不在者投票」という方法があります。
例えば、長期の旅行や出張で、自分の名簿が登録されている地域にいられない。そんな時は、その滞在先の市区町村の選挙管理委員会で投票を行うことができます。
投票用紙などの必要書類を事前に申請して取り寄せなければいけないので、方法としてはちょっと面倒。しかし、「期日前投票」と同じく事前に投票できるので、当日投票が難しい人には重宝します。
誰に投票したらいいのか分からない
普段から政治に興味を持って接している人も、意外と多くはないのかもしれません。かくいう私も、毎日政治の動向を気にしているわけではありません。
そういう場合は私も、選挙が決まったあとは情報収集から始まります。どんな候補者がいるのか。それぞれの政策や公約はどういったものか。そして、最近の活動はどういうもので、どんな人柄なのか。
これらをシッカリと精査するのには、非常に時間がかかるものです。
しかし今の環境は、情報を比較的集めやすい。ネットで検索すれば各候補者の政策・公約の一覧比較も見られます。また、各候補者のホームページだけでなく、TwitterなどのSNSや街頭演説の動画など、情報は非常に集めやすい。
例えば私は、今回の都知事選では以下のサイトを非常に参考にしました。一覧で比較でき、各種情報のリンクも貼ってあるので使いやすかったです。
こうしたものをちゃんと使って情報を集めれば、投票したい候補者が自ずと見えてくると思います。
誰にも投票したくない
情報を集めた結果、自分の理想と合致する人がいないため、投票をしたくない。そういう気持ちも分かります。
ですが、自分の理想に100%合致する候補者なんて、きっとあなたの人生で一回だって出会えないはず。
100人いれば100通りの考え方がある。叶えたい夢があって、実現したい理想がある。合致するなんて無理な話なんです。
あなたが理想の人を待っている間にも政治は進んでいて、もしかしたら悪名高い政治家が世の中をメチャクチャにしてしまうかもしれない。
選挙なんて、候補者の中でよりマシな人が誰なのか。これを選ぶもの。
この人の方向性には賛成だ。人格や人柄に共感できる。この人なら真剣に考えてくれそうだ。理由はなんでもいいです。自分の意見を持って選んでいるならそれでOK。
「他の候補者なんてがダメだから、消去法でこの人かなぁ」って事だってあると思います。誰かを落とすために、誰かに票を入れる。これだって有りです。
自分なりの思惑と考えを持って投票をするなら、それで良い。頭を固く考え過ぎないでください。
それでもやっぱり誰にも入れたくない
どーしても、何が何でも、誰にも投票したくない。それなら「白紙で投票する」という方法もあります。
ただ、これもあまり良い事ではないと思っています。
気持ちはわかりますが、選挙は私たち一般市民が唯一政治に関与できる機会です。その権利を放棄してしまったら、文句の一つも言えません。
あとがき:それでも私は投票する
私も昔は「自分の一票でなんも変わんないでしょ」と思っていました。今でもその気持ちはあります。
それでも私は、休みの僅か10分を割いて投票に行きます。
だって、悔しいんですもん。年配者の方々の多くが投票に行って、その結果で選ばれた政治。片や若者は投票にも行かず、政治に参加しない。
これから国を支えて行く若い世代の意見が反映されず、結果としては生きにくい世の中ができあがっていく。
悔しくありませんか?私は非常に悔しい。だからなんとか、若い人たちの政治参加を後押ししたい。そんな気持ちでこの記事を書きました。
次の選挙は、あなたの時間を少しでも選挙に割いてください。
それでは、今日はこの辺りで。