写真には2つの種類があると思う。1つは芸術的な魅せる写真。人に感動を与えたり、共感を得たりできる、人の心に訴える写真。
そしてもう1つは、視覚的に見せる写真。相手に状況を分かりやすく説明するために必要とする、理解補完的な役割を担う写真です。
今回ご紹介するアプリは、私にとっては後者で役に立つアプリかと思っています。あなたにとっては、どんな位置づけになり得るアプリでしょうか。
いずれにせよ、できることは面白い。作り手の発想力で多くの使い方を見いだせそうな、そんな面白いアプリです。
1枚の写真を2枚のレイヤーに「layrs」
今回お話ししたかったのは「layrs」という無料アプリ。写真を加工するアプリですが、今までのアプリとはちょっと違う。
1枚の写真を2枚のレイヤーに分け、それぞれのレイヤーを加工できるアプリです。
どういうことか。以下の図が、このアプリを最も端的に表現していると思われます。
写真の中に、何か対象物があります。その対象物と背景を切り分け、それぞれをレイヤーとして認識させます。そして、それぞれのレイヤーに対して加工を施す。
これがこのアプリ「layrs」でできること。
このアプリを使えば、例えばこんな感じで、ある対象物に焦点を当てた加工ができます。私が「視覚的に見せる写真にするのに役立つ」と言っている理由も、わかって頂けるでしょう。
アプリの使い方
アプリの使い方は非常に簡単です。①加工する写真を選び、②対象物と背景を切り分け、③対象物・背景のそれぞれに加工を施す。
対象物と背景の切り分けは、ちょっと個性的。今までにない操作感です。
指で画面をなぞると、オレンジ色の範囲が広がっていきます。この、オレンジ色の部分が対象物の範囲。なぞればなぞるほど、対象物と背景のコントラスト差を判別して、オレンジ色が広がります。
オレンジ色の範囲が広がり過ぎたら、その余剰分をちょっとずつ修正していきます。
最初に、背景部分の加工をします。加工の種類はいろいろで、フィルター効果もあれば、ボカシ機能・白黒もある。コントラストや明るさの調節も可能です。
加工の度合いは、アイコンを上下させることで強弱を付けられます。
その次に対象物の加工を行います。こちらの加工も背景と同じように加工処理をします。
最後には、画像を保存するだけでなく、各ウェブサービスへのシェアも可能です。
あとがき
対象物と背景を手軽に切り分けられ、それぞれに加工を付けられる。背景を白黒にして対象物を浮き上がらせるのも簡単です。
1つ持っていると便利に使えそうです。無料ですので、とりあえず入れておくのもありですね。
それでは、今日はこのあたりで。