整理整頓を行うにあたって、一番間違いがなく、それでいて効率的な方法があります。それが、以下の手順です。
①対象物を一箇所に集める
②集めたものを分別する
この手順で事を進めるだけで、驚くほど効果を得られます。
"整理整頓" と言っても、部屋の片付けだけを指すわけではありません。メールの処理やEvernoteの管理、タスクリストにだって、このメソッドは活用できるんです。
一箇所に集めて、それから分別する
部屋の整理整頓を効率よく行うために、もっとも有効な手段は「とりあえず物を一箇所に集めて、それからどこに配置するかを決めること」です。
例えば机の上を考えてください。
ぐちゃぐちゃに物が散らかった机。これを整理するとき、ランダムに物を引っ張り出し、不要か必要かを考え、どこに置くかを考えて、次の物に取り掛かる。
こんなことをしていたら時間が掛かって仕方ありません。しかも、一向にキレイにならない机を見て嫌気もさしてくるでしょう。
そうではなく、
・まずは机の上の物をガーッとまとめて箱に入れる(こうすれば、もう机の上はキレイになる)
・箱の中の物をランダムに取り出し、不要か必要かを考える(必要な物は別の箱に入れていく)
・必要な物を入れた箱から、その物を取り出して、適切な場所に配置する
こういう流れで整理した方が早いのです。
何故なら人は、"同じフローを繰り返す" より "同じ行動を繰り返す" 方が速いから。つまり、
・A→B→C→A→B→C→A→B→C
ではなく、
・A→A→A→B→B→B→C→C→C
の方が物事を早く進めることができるんですよ。
他のことにも応用できる
このことは、何も部屋の整理整頓だけに使える話ではありません。身の回りのあらゆることに応用が効く考え方なんです。
私が活用している物と言えば、例えばメールの処理。
私宛のメールはすべて、まずは「受信箱」に入ってきます。この受信箱を整理する時、すぐに返信を作ることはありません。
メールを読み、「返信が必要だ」と判断したら、そのメールにスターを付けます。返信が要らないなら、情報としてEvernoteに保存するか、そのままアーカイブしてしまいます。
「受信箱」の中のメールをすべて "判断" し終えて、ようやくスターを付けたメールの返信を作り始めます。
Evernoteやタスク管理も基本は同じ
Evernoteの整理整頓方法も、基本的には同じフローです。
まず、メモしたノートは必ず「Inbox」というノートブックに入るようにしています。こうすることで、メモを紛失する危険性が無くなります。
そして、この「Inbox」に入っているノートを、その日の夜に分別します。タグをつけたり、ノートブックに振分けたり、場合よっては加筆したり……。
タスク管理も同じです。やらなければいけないことをまとめて入れておく場所を用意して、後からそのリストを仕分けする。
作業の流れを変えるだけのちょっとした工夫ですが、それだけで効率がグンっと上がります。
あとがき
時間がかかって悩んでいる作業があれば、それはフローに問題があるかも。その作業の流れをちょっと変えるだけで、時間短縮が図れるかもしれませんよ。
それでは、今日はこの辺りで。