30年間、風呂あがりにはバスタオルで体を拭くものだと思っていました。
実家ではずっとそうしてきましたし、「バスタオル」って呼ばれるぐらいだから、そうあることが当然だと思っていたのです。
思い込みって怖いですね。決めつけってよくないですね。
別に、フェイスタオルで事は十分足りるじゃないですか。そんなことに気がついた30歳のある日。
バスタオルである必要性が全然ない
風呂から上がって、体の水分を拭き取る。この目的を達成するための道具が、バスタオルである必要はそもそもなかったんですね。
髪と体の水分をくまなく拭きとったとしても、バスタオルにはまだまだ乾いた部分が残ります。それはつまり、オーバースペックだということ。
そこで試しにフェイスタオルで体を拭いてみます。
すると、それでもタオルの乾きには余裕がありました。当然フェイスタオルの方が全体的に強く湿った感じになりますが、だからといって体に水分が残ってしまうことはありませんでした。
ちなみに私の身長は173cmで体重は60kg。髪の毛の長さはショート〜ミディアムといった具合です。
この体格でもフェイスタオルで拭き残しなくいられるのですから、世の中の大概の人はフェイスタオルで用は足りることでしょう。
むしろフェイスタオルの方がメリットが多い
むしろフェイスタオルを使う方がメリットが多いように感じます。
まず、かさばらない。バスタオルとフェイスタオルでは引き出しの占有率が段違いです。家にあるバスタオルをすべてフェイスタオルに替えたら、どれだけ引き出しに余裕が生まれるでしょうね。
次に洗濯。水をたっぷり吸ってしまうバスタオルは洗濯が大変。干すのも大変。それに比べてフェイスタオルはコンパクトですから、洗濯にかかる手間も少なくて済みます。
そして最後に、バスタオルを用意しなくていい点。つまり、フェイスタオルの使い道っていっぱいあるんです。それこそ顔を洗った後にも使えますし、洗面所の手拭きとしても使えます。
バスタオルはそうはいきません。バスタオルには風呂あがりの体拭き以外の役割が与えられません。悲しきかな他の使い道がないのです。
したがって、とりあえずフェイスタオルを多めに買っておきさえすれば、家のタオル事情が救われるということなのですよ。
バスタオルの方がいい場合もある
バスタオルの方がいい場合もあります。
例えば冬場。風呂あがりで温まっているとはいえ、裸のままでいる時間は寒くて仕方ありません。そういうときには、体を覆ってくれる大きなバスタオルに助けられますね。
あと、小さい子どもがいる家でもバスタオルは重宝します。体が冷えやすい子どもの風呂あがりには、むしろ大きなバスタオルの方が楽。体を覆いながら水分をササッと取れますからね。
なので「バスタオルに存在価値などないのだ!」などと言うつもりはありません。必要なときもありますから、少しは家に置いておくといいでしょう。
フェイスタオルで心配ならスポーツタオルもいいぞ
フェイスタオルでは大きさに不安が残る。そんな人にはスポーツタオルがオススメです。
スポーツタオルは、フェイスタオルとバスタオルのちょうど間の大きさになります。フェイスタオルより一回りか、物によっては二回りぐらい大きいかな。
なんにせよ、まずは「バスタオルでなくてはならない!」という先入観を捨て去ることが大切だったんですね!30歳にして、こんなことに気付かされるとは思いませんでした。
日常生活の中には、まだまだこうした「先入観に縛られた無駄や非効率」が隠されているのかもしれません。
あとがき
「——ってことで、これからはバスタオルじゃなくてフェイスタオルを使おうと思う!」
ってことを妻に自慢気に話したら、「あっそっ。わかった。私は前からそうしてたけどね。娘をくるっと包めるから最近はバスタオルのほうをよく使うけど、1人のときはよくそうしてたよ」って言われて、( ̄・ω・ ̄) こんな顔になりました。