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【父論】子どもの持つ黄金の精神を信じる事こそ親の務めだと幼稚園で学んだ話

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子どもというのは、私たち大人が思っているよりも遥かに強く、輝かしい「黄金の精神」を持っている。そう思うのです。

あーだこーだと親が口を出さずとも、子どもには一つひとつの困難を自分でクリアしていける「心の力」があります。だから親の使命は「強制」ではなく「指し示す」ことなのだと、僕は娘に教えられました。

娘が幼稚園に通いだして2週間。この2週間での子どもの心の成長は、大人の1年、もしかしたら10年よりも大きな成長だったかもしれません。

幼稚園への登園で迎える娘の成長

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幼稚園に入園してから、早いもので2週間が経ちます。うちはもともと保育園にはお世話になっていないので、社会的なコミュニティの中をたった一人で生活するのは、娘にとって幼稚園が初めて

出社時間がちょうどいいので、幼稚園へのお見送りは僕の役目。この2週間は娘と一緒に家を出て、園の玄関まで一緒に行き、「行ってらっしゃい!おとーもお仕事がんばるから、そっちも頑張りなね!」と言って見送ってきました。

最初の2日間はなんの問題ありませんでした。娘もニッコニコで『幼稚園たのしみ!』と言っており、幼稚園の靴箱の前で最後のハイタッチをすれば、一人で幼稚園に行けていました。

一人ぼっちで過ごす時間は不安でいっぱい

問題が起きたのは3日目。

幼稚園に着くの道のりで、薄々感じてはいたのです。繋いでいる手から緊張感がじんわりと伝わっていて、「今日はダメかもしれないなぁ」と内心思っていました。

そして幼稚園の靴箱につき、僕が「いってらっしゃい」と言ったところで——。きっと溜まっていた寂しさが湧き上がってきたんでしょうね。「おとーと一緒がいい!行きたくない」と号泣してしまったのです。

僕がどんなに口で説得しても、湧き上がる悲しみと寂しさを彼女が抑えることはできませんでした。結局、園の先生に半ば力づくで連れて行かれ、僕もグッとこらえながら園を後にしたのです。

黄金の精神の芽生え

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一度芽生えてしまった「寂しい」という気持ちを整理することは難しいのでしょう。次の日も結局、泣きわめく娘に後ろ髪を引かれながら出社することとなりました。

「いつかは慣れるだろう。——けど、それは一体いつになるんだろうか。彼女はこのまま嫌な気持ちを抱きながら、無理して幼稚園に通うことになるんだろうか」

そんな不安を感じながら4日目の仕事を終え、家に帰り、一緒にお風呂に入っているときのこと。僕は驚きの言葉を耳にしました。

「今日、泣いちゃったね。——明日はがんばるね!」

彼女の中にどんな変化があったのかは知りません。しかし間違いなく、彼女の中で何か新しい感情が芽生えたのでしょう。

しかし僕はこのとき、そこまで真剣には聞けていなかったと思います。「そうは言っても、明日になったら、園の玄関に行ったら、きっと彼女は泣いてしまう」と。

子どもを “子ども” だと見くびっていたと、今ここで白状します。僕は子どもの、娘の強さを信じていなかったと。

親の未熟さよ

次の日。

胸いっぱいの不安を持つ父と、確固たる決意を胸に秘めた女の子。二人がいつもの通り登園します。「昨日はあぁ言っていたけど、幼稚園の前に来たらきっとグズりだすんだ」僕は内心そう思っていました。

しかし、僕の思いを裏切って、靴箱前についた彼女はこう言い放ったのです。

「じゃあ、がんばってくるね!」

笑顔で僕にハイタッチをすると、そのまま園の奥へと進み、自分で靴を脱ぎ、大きな声で先生に挨拶をしていました。

不意打ちを食らった僕は、すぐにその場を立ち去ることができませんでした。「本当に大丈夫かな。ふり返ったときに僕の顔が見えなくなっていたら、彼女は不安に思うだろうか」。そんな事を考えると、動くことができなかったのです。

しかし彼女の黄金の精神は固かった。結局、彼女が僕のほうを振り返ることは一度もありませんでした。

そこで僕は初めて、自立できていなかったのが自分であることに気がつき、誇らしい気持ちと、ほんのちょっと寂しい気持ちを胸に、仕事へと足を進めることができたのでした。

昨日の自分との決別

僕はこのとき、本当に感動したのです。

一人で園に行った彼女の強さも当然ですが、なによりも「自分が放った言葉の通りに行動をしたこと」に感動したのです。彼女の中に強い決意があり、それを貫く強さを持っていることに。

前の日、僕に向かって「がんばる」と言ったあの瞬間に、彼女はすでに成長を遂げていた。彼女は、親に言われたからではなく、彼女自身で自分の気持ちに決着をつけていたんです。

この純真さよ。

僕は心から、彼女を尊敬しているのです。

一番の近道は遠回りだった

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しかし思い返せば、これが初めてではありませんでした。彼女は今まで何度も、自分の気持ちに決着をつけて、前に進み、成長していました。

オムツを止めてパンツを履くと決めた日。トイレに一人で行くと決めた日。箸を使うと決めた日。自分で着替えると決めた日。

不思議なことに「徐々にできるようになっていった」というよりも、「その日を境に自立した」ことの方が多いのです。

だから僕は思うのです。子どもの成長は、気持ち次第なのだと。

親がいくら教えても、強制しても、矯正しても、子どもの中に変化がなければ、事は成せません。テクニックは、徐々に学び、身につけていくことはできます。しかし彼女らの「行動」を変えることはできないんです。

だから親にできることは、子どもの心に働きかけることだけ。彼女らの心を動かし、「黄金の精神」を芽生えさせるための働きかけしかないのです。

「やりなさい」と言うことが親の務めではなく、「やろう」と思えるように “促すこと” こそが親の役割です。

一番の近道は遠回り。遠回りこそが最短の道」なのです。

信じて待つことの重要さ

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非常に “もどかしい” のは、彼女らの決意が固まるタイミングをコントロールすることができない点です。

いつ、どんなタイミングで彼女たちが「やる気」になるかはわからない。スイッチが入ってしまえば一瞬でクリアできるのですが、何をキッカケにスイッチが入るかは、誰にもわからないのです。

だから僕は止めたのです。「○歳になったら●●ができるようになる年頃」と考えることを。

たしかに月齢と共に「できるようになる事柄」の “目安” はあります。参考にするべきです。しかしそれを、自分の子どもに当てはめてはいけないんです。

枠に当てはめてしまったら、彼女らの成長を「当然」と思うようになり、彼女らの苦悩に「失望と落胆」と感じてしまうから。「他の子達はできるのに、なんでうちの子はできないんだろう」と、勝手にレッテル貼ってしまうから。

親の使命とは

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子どもの成長は突然です。親にできることは、彼女らの心に「黄金の精神」が宿る日を、ただひたすらに待つしかないのかもしれません。

強制することはできません。しかし促すことはできます。向かうべき方向を指し示すことこそ、親の使命だと僕は思います。

何もせずに期待だけしてただ待つのは、傍観でしかありません。教えて、学ばせて、指し示すことが親の使命。そこから一歩踏み出すか否かは、彼女らの心が決めます。

執筆後記

子どもといって、侮るなかれ。彼女らは、大人が思っているよりも大人です。

幼稚園の一件で、子離れできていないのは親の方なのだと、つくづく思い知らされたのでした。

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