子どもの頃、マジック・ザ・ギャザリングというトレーディングカードゲームが発売され、当時の大人の間で大流行していました。
当時私はたしか小学生とか中学生。同級生の間では全く流行っていなかったのですが、兄の影響でちょっとかじってみたって経験があります。
それがきっかけで、トレーディングカードゲームっていうゲームを好きになりました。でも残念ながら、長く続けていける趣味にはなり得ませんでした。
経済的にも無理があって、カードを集めてデッキを組むこともできない。デッキを組んでも、戦略を考えられるほどの知恵がない。そしてなにより、対戦できる仲間がいない。
やりたくても、できない。そんな状況が、自然と私をカードゲームから遠ざけていきました。
あれから数十年——。
30歳になった私は、最近なんだかスマホゲームのカードゲームが楽しくて仕方ないのです。
私の周りにアナログゲーム好きが多い
大人になって、改めてアナログゲームにハマる人が増えているような気がしている今日このごろ。
例えば私の職場の同僚も、かなりのアナログゲーム好き。我が社の1階はコワーキングスペースになっているのですが、週末になるとその同僚がホストとなって人狼などの対人ゲーム大会を開いたりしていて。自宅の棚にも、片付けきれないほどのゲームが溢れているんだとか。
また別の友人である jMatsuzaki も、最近はボードゲームやカードゲームにハマり始めている様子。先日はマジック・ザ・ギャザリングのちょっとしたイベントを主催したのだというから、そのテンションは本物なんでしょう。
上司「おい、ちょっとMTG(ミーティング)しようぜ」
部下「え、MTG(マジック・ザ・ギャザリング)ですか!是非!!」という事件が日本で年に何件くらい起きてるか知りたい
— jMatsuzaki (@jmatsuzaki) 2016年7月3日
彼らの動向をFacebookやTwitterで目にする度に「懐かしいなー、昔好きだったなー」という気持ちが呼び起こされるのです。
ただ、ハマりきれなかった過去があるだけに、なかなか一歩を踏み出せず……。実際にマジック・ザ・ギャザリングを始めようという気にはなれなかったんです。
代わりに芽生えたのは「このスマートフォンの時代、iPhoneでできる面白いトレーディングカードゲームってないかなー」という気持ちでした。
そんな気持ちが高ぶっているところに、タイミングよくリリースされたのが「シャドウバース」というトレーディングカードゲーム。リリースは本当に最近で、2016年の6月のことです。
軽い気持ちで始めてみたのですが、世界観やゲーム性に魅了されてしまいましてね。今では完全に「ハマった」という状態です。
いつでもどこでも、だれとでも
まず昔と違って、またリアルなカードゲームと違って、場所や時間を選ばずに対戦ができるって点が良いですよね。昔じゃ本当に考えられなかった。
ネットに接続すれば、全国のあらゆるユーザーと対戦ができる。好きなときにゲームを始められるっていうのは本当に素晴らしいと思います。
昔はニンテンドー64のマリオカートをやるにしても、友だちの家に一挙に集まる必要がありましたからね。コントローラーを各自持ち寄ったりしてね。懐かしいなー。
まぁ逆にそれが面白かったし、リアルタイムで顔を突き合わせてやることの楽しさがありました。
でも、それはソレ。これはコレ。そういう機会も大事なんですが、社会人になって、大人になって、仕事があって、家族がいる今、人が集まる機会を作るってのはなかなかに難しい。
そんな今だからこそ、たとえ相手が知らない誰かだったとしても、生身の人間と対戦ができるというのは本当に楽しく感じられます。
時間や場所に制約されず、好きなタイミングで遊べる。嬉しいことです。
もちろん!リアルな仲間とシャドウバースで対戦することもできます。昔みたいに一箇所に集まってゲーム大会をするなんてことも、全然できちゃうわけです。
経済的な自由がある
あと、経済的な自由を得たっていうのも、ハマった理由のひとつですね。
メチャクチャ課金しているわけではありません。オトナのお小遣いの範囲内で楽しんでいるだけ。趣味で文房具やガジェットを買っていた分の、一部をゲームの方に費やしている程度。
それでも、子どもの頃に握りしめていたお金に比べたら天と地ほどの差があるわけで。「子どもの頃にハマったものを、オトナの経済力で楽しむ」って、ある意味ひとつの夢が叶った感覚さえあります!
なにより戦略を立てられるほど知恵がついた
そして何より、大人になったことで「考える頭」ができあがったことが、こうした戦略ゲームを思う存分楽しめている一番の理由です。
昔は闇雲でした。目の前の手札に集中するだけで、勝負の駆け引きや勝ち筋を組み立てる楽しみなんて、意識したことがありませんでした。
大人になって改めてカードゲームをやってみると、そのあたりの戦略性の楽しさが際立つんです。負けたとしても、そこに反省と改善があったりしてね。
だからデッキを組んでいる時間が楽しかったりするわけです。自分の勝ち筋を作って、そこに到達するための道筋をどうやって作るか。悩んでいる時間すら愛おしい。
40枚のカードに込めた戦略が上手くハマったときなんか、もーーーホント気持ちいいんですわ。
昔の趣味を掘り返してみよう!大人げない自分が最高!
何が言いたいかって、「とりあえず昔の趣味とかを掘り返してみるといいよ」ってこと。昔は全然楽しめなかったものでも、今だから120%エンジョイできるってことがあります。
「無邪気な童心を思い出せる場所」が、大人になっただからこそ大切な気がします。大人気なく遊ぶことが、一番のストレス解消だったりしますよね。
あと、一緒にシャドーバースやろうぜって話。気になった人は一緒にやろー!