今年の夏は例年にもまして暑い日が続いている。そんな炎天下のもとでスマートフォンを使っていると、すぐに熱くなって困っていた。
そこで、iPhoneの冷却対策として今回導入したのが、スマホ版熱さまシートともいえる、simplismがリリースしているスマートフォン冷却シート「スマ冷え」だ。
保冷剤のようにギンギンに冷やすようなものではなく、iPhoneの急激な温度上昇を抑えてくれる効果があるらしい。
「なにもしないよりマシだろう」というぐらいの気持ちで1ヶ月ほど使っているが、実は意外と「縁の下の力持ち」的な効果があるんじゃないかと感じ始めている。
「スマ冷え」の概要と効果レビュー
simplismがリリースしているスマートフォン冷却シート「スマ冷え」は、その名の通り、スマートフォンの熱を取るためのシートだ。
「冷やす」といって、シートそのものが冷たくなって、スマートフォンを冷却するわけではない。表現としては「急激な温度変化を抑制してくれる」というほうが正しいだろう。
シートの中に含まれているマイクロカプセルが液化することで温度を吸収。その後、蓄えた熱を空気中に放出しながら、マイクロカプセルは再び固体に戻る。
これにより、iPhoneの急激な温度上昇を抑えて、ゆるやかに温度が上がるようにしてくれる。また、ピーク時の発熱を最大で -4.3℃ ほど抑制してくれるのだそうだ。
商品の形は、極薄のシート状になっている。厚みがわずか0.9mmしかないので、iPhoneに貼り付けて、その上からケースを被せることも可能だ。
実際ぼくは iFace のケースをつけているが、なんの支障もなく使えている。
さて、肝心の効果はというと……。
正直なところ、「これのおかげで助かった!」と実感できるような体験は、いまだない。別に手で触ってひんやりするようなものでもないので、なかなか肌で感じるのが難しいのだ。
ただ、このシートを貼ってから、35℃を超える夏の炎天下の下でiPhoneを使っていても、熱暴走をするようなことはなくなった。
以前はちょっとゲームをやっただけでアツアツになっていたことを考えると、やはりそこそこの効果はあったのだろう。
シートを貼っていても邪魔になるものでもないので、お守りのような感覚で、これからもケースの下に忍ばせておこうと思う。
あとがき
iPhoneの熱対策でもっとも効果的なのは「ケースをつけない」だと思う。
ケースをつければ、熱は逃げる場所を失ってしまい、iPhoneの温度も上昇しやすくなってしまう。もし本当にiPhoneが熱くなって困っているなら、ケースを使わず、裸で使うのが最も望ましいだろう。
しかしケースを付けていない状態で、万が一にも落として割ってしまったら、そちらのほうがショックが大きい。なので、致し方なくケースをつける。
この「スマ冷え」が、この夏のスマホ対策として少しでも機能してくれたらうれしい。