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iftttを使う3つの目的と9つの活用例。これで今日から使い倒せる。

ここに、iftttという1つのウェブサービスがあります。
iftttとは、ウェブサービス同士をつなげるパイプのようなもの。1つのアクションを起こすと、自動で他のウェブサービスが動き出します。
例えば、Twitterでスターをつけると、その内容をEvernoteに保存したり。そんなことができてしまいます。
対応しているウェブサービスが41個もあるため、その活用方法は無限大。これを活用すれば、今まで面倒だったことがシンプルに収まる便利さがあります。
しかし、道具というのは全てそうですが、一見便利そうに見えるものでも使い方しだいでは不便になってしまいます。
そこで今回は、iftttを使い切るための考え方と、その活用例をまとめてみました。
今まで使い方に迷っていた方、自分に合った使い方を見つけられなかった方にも、活用の糸口が見つかると思います。
それでは参りましょう。

iftttを使う目的を見直してみよう

まず、そもそも何故iftttを使う必要があるか。それを整理しておきましょう。
道具は、明確な目的や意味をもたないで使うと、人を不幸にしてしまいます。だからこそ、ある人にとって便利なものが、他の人にとっては不便になり得るのです。
私を含めて、多くの方の活用例を見てきました。すると、その目的は大きく3つに分けられるようです。
1:情報の保存先を1つに集約したい。
2:仕入れた情報を、他のウェブサービスに一括でシェアしたい。
3:ある事象が起こったとき、それをリアルタイムでリマインドしたい。

大きくこの3つに分けられます。
情報の保存先を集約したい。これはEvernoteなどを活用して、自分の記録を残したい時に使われますね。写真や位置情報などのライフログを残したいという欲求が発端のようです。
情報の一括シェアでは、例えばTwitterで気になったツイートを、FacebookやTumblrに一気にシェアしたい場合に言えます。他にも、ブログの更新情報を拡散したいときにも言えますね。
リマインドとは、思い出したいとか適時知りたいということですね。ある情報を新規タスクとして登録したり、雨が降ったらアナウンスしたりなどです。
自分がどういう意味・目的をもって使いたいか。それを理解すると、自ずと使い方も見えてきます。

目的別に考えるトリガー系と出力先サービス

さて、iftttはパイプ役だと言いました。
アクションを起こすキッカケ(トリガー)と、その結果を反映させる出力先サービス。2つの要素が必要になるわけです。
トリガーと出力先。この2つを上記の3つに合わせて考えると、それぞれで使えるウェブサービスというのは絞られてきます。
例えば、以下のような感じ。
【トリガー系のウェブサービス】
Twitter / Googleリーダー / GMail / Instagram / Facebook / WordPress / RSS feed / Youtube / Foursquare
【出力先となるウェブサービス】
Evernote / Mail / Tumblr / Twitter / Facebook Page / Flickr / Buffer
こんな感じでまとめられるんではないでしょうか。実際、後述するみなさんの活用例でも、こんな感じでの組合せによるものがほとんどです。
iftttの対応サービスが多いために迷ってしまいがちですが、整理して考えるとそこまで複雑ではないのかもしれません。
では、最後に3つの目的別に、具体的にみなさんがどんな活用法をもっているか。その例をまとめましたので、参考にしてみてください。

保存先の集約としての活用例

jMatsuzakiさんは、自分にとってSweeeeeeet!!!!なツイートにスターをつけて、それを自動でEvernoteに保存しています。

胸を打つツイートを埋もれさせない!Twitterのお気に入り運用法!! | jMatsuzaki

▼Foursquareのチェックイン情報をEvernoteへ自動保存するための方法は、totto777さんがとても丁寧。

ライフログにぴったり!?iftttでfoursquareのチェックイン情報をGoogleMapの画像付きでEvernoteに送る!@totto777 | http://highhigherhighest.com/

▼Youtubeでお気に入り登録をすると、自動でEvernoteへ保存される方法です。

即ブクマに保管ダンッ! 「Musictonic」は検索するだけで作業用BGMなWEBサービス*frasm

▼Instagramに投稿した写真をEvernoteへ自動転送。これを応用すれば、FacebookやFlickrにアップロードした写真をEvernoteに保存することもできますよ。

Instagram買収で写真データが心配なら、EvernoteかFlickrに連携&過去写真はダウンロードしてバックアップしよう

情報のシェアとしての活用例

▼定時になるとツイートする予約投稿サービス「Buffer」。これを活用したiftttの使用例です。

過去記事再掲に「Buffer」を使うなら、一手間かけて7:3の法則がイイと思うの*frasm

あと、活用例の1つとして私のレシピもご紹介しておきます。
私はTwitterでスターをつけると、Tumblr・Facebook ・Twitterにシェアをしつつ、Evernoteに保存するようにしています。1トリガーに対して4アクションを起こすわけです。
▼Twitterでスター → タイムラインにツイート

レシピはコチラからどうぞ。
▼Twitterでスター → Tumblrに投稿

レシピはコチラからどうぞ。
▼Twitterでスター → Facebookに投稿

レシピはコチラからどうぞ。
▼Twitterでスター → Evernoteに保存

レシピはコチラからどうぞ。

リマインダーとしての活用例

▼SMSを利用して、TwitterのDMやFacebookのメッセージをリアルタイムで通知させる方法。

「ifttt」からの国際SMSを有効活用してiPhoneのバッテリー消費を抑えよう! | crocodile notebook

▼GMailやGoogleリーダーでスターを付けるだけで、Toodledoに自動でタスク追加してくれる方法です。

すぐ試せる!便利なToDo登録自動化「ifttt」レシピ+Toodledoまとめ | Toodledo Tips Blog

活用例を綺麗にまとめているエントリー

▼ご自分のifttt活用術を、とても分かりやすくまとめていらっしゃるのはhebyumetanさん。参考になります。

iftttを使うといろんなことが自動化されて便利なので17個のタスクを晒します Yahoo! Pipesを使いこなせなかった一人より - @hebyumetan

あとがき

iftttは、やっぱり便利なサービスです。
いくつものアクションが必要だったことを一つに集約できる楽さは、一度経験してしまうとなかなか離れられませんね。
ぜひとも活用していきたいウェブサービスですので、また新しい活用方法など見つけたらご紹介しようと思います。
それでは。


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  • この記事を書いた人

ばんか

Webディレクターとしてサラリーマンをやりつつ、個人でブログや執筆活動をするパラレルキャリアを実施中。 ITツールを日常で活かす方法を広く伝え歩くことをミッションとした「ITツールエバンジェリスト」です。AllAboutやYahooクリエイターズプログラムでも活動中。

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