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「聞き間違えない国語辞典」は高齢者社会での必須ツールになりそうな予感

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bamka

さて、突然だけど。これはなんと読むかな?

bamka

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なんだか不思議な感覚になりますね。んー…「しぶや」ですかね。……それとも「ひびや」?

bamka

正解!

えっ?いや、どっち……

bamka

じゃあ次は……これはなんと読む?

bamka

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うーん。「たいしん」とも読めるし、「さいしん」とも読めますね。

bamka

正解!じゃあ…

いやいや!ちょっと待ってください!結局何が正解なんですか?!

bamka

あぁ。君が答えてくれた「両方とも」が正解なんだよ

どういうことです?

bamka

これは「聞き間違えない国語辞典」といってね、パナソニックが開発したWebアプリなんだけど、「聞き間違いやすい言葉と、それを避けるバリアフリーな話し方を広める」ためのアイデアなんだ

アプリ「聞き間違えない国語辞典」

65歳以上の約半数は、老化により高音域の言葉が気を得づらくなると言われています。

身近に高齢の方がいらっしゃらない人は「自分にはあまり関係ないな」と思われるかもしれませんが、高齢化社会が進んでいけば避けられない問題でもあります。

正しく言ったはずの言葉が伝わらず、コミュニケーションは取りづらくなっていき、日常生活での不便を感じる場面も増えていくでしょう。

聞き取る側の問題であるのはもちろんの事実です。しかし、聞き取りづらい人にとって優しい言葉遣い・発音を心掛けられたら、それはとても素晴らしい優しさですよね。

そんなバリアフリーの話し方を広めるための活動としてパナソニックが実施したのが、この「聞き間違えない国語辞典」Webアプリ。

ココがすごい①:人工知能による聞き間違えやすい言葉の特定

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三省堂「スーパー大辞林」に収録された全項目の組み合わせ、約312億通りの中から、聞き間違えやすい言葉のペアを探すために、人工知能を開発。

歳を取ると聞き取りづらくなる音や、音と音の響きの近さなどをプログラム化し、聞き間違いやすい言葉を見つけたとのこと。

実際にアプリを開いてみればわかりますが、果てしなくなるほどの言葉の量です。

ココがすごい②:聞き間違えの視覚化

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見てもらえればわかるように、とても不思議なフォント(文字)が並ぶのが、この辞典の特徴です。

これは、紛らわしい音の組み合わせを、どちらとも取れるような見た目に改造した、新しいフォントなのです。

これを見ることで、どのような聞き間違えのリスクがあるかが、直感的にわかるようになっています。

これらの言葉は、見ていると「読みにくいなぁ」と感じることでしょう。しかしそれは、「聞き取りづらいなぁ」というのと同じ意味なのです。それを視覚的に実感できるのも、このフォントの素晴らしいところ。

ココがすごい③:解決策が提示されている

聞き間違えやすい言葉を列挙されても、対応の仕方がわからなければ意味がない。もしくは「ハッキリ発音しましょう」なんていうソリューションであれば、このアプリの必要性はないのです。

このアプリでは、そういった聞き間違えやすい言葉を、どうやったら聞き間違えられずに伝えられるのかを目指したアプリなのです。

例えば「あくしゅ/はくしゅ」であれば、それぞれ「手を握る/手を叩く」と言い換えれば、問題は起きにくい。

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「かとう/さとう」という名字にも間違えやすさが潜んでいるので、それは「フルネームで話す」というのが解決策になりえます。

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高齢化時代の新しい優しさ

コミュニケーションの根本は、伝えたいという気持ち。どうやったら誤解なく相手に伝えられるかと考えたら、こういうアプリを活用してみるのも良い手段だと言えますね。

公式サイトでは「高齢者の聞こえ方を体験できる音声データ」があります。やってみると「あっ。これは聞き間違えるわ」と実感できると思います。

  • この記事を書いた人

ばんか

Webディレクターとしてサラリーマンをやりつつ、個人でブログや執筆活動をするパラレルキャリアを実施中。 ITツールを日常で活かす方法を広く伝え歩くことをミッションとした「ITツールエバンジェリスト」です。AllAboutやYahooクリエイターズプログラムでも活動中。

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