ブログを長いことやっていると、ありがたい話で、いくらか仕事の相談をいただくこともあるものです。
新商品のレビュー依頼、本の執筆、新聞に掲載する記事の取材、テレビの取材、雑誌のコラム、複数人での座談会・インタビューへの出演、などなど。
では、それらの仕事の依頼をどのような経緯でもらうのか、そんな話をしようと思います。
とにもかくにも、問い合わせの窓口を用意しよう
まずそもそも、仕事の依頼をいただくさいは、主に以下のような経緯でご連絡をちょうだいします。
・ブログの問い合わせフォーム
・TwitterやFacebookなどのSNS
・友人知人からの紹介
問い合わせフォームからご連絡をいただくことが多いのですが、FacebookやTwitterのメッセージから直接いただくことも珍しくはありません。
大切なのは「この人と連絡を取るには、どうすればいいのか?」を明確にしておくことです。
個人のブログでは、まだまだ問い合わせフォームを設けていない人が多くみられます。しかしこれはもったいない。
大抵の場合は「問い合わせする場所が見つからないから、他の人にお願いしよう」と見切りをつけられるものです。
WordPressなら「Contact Form 7」というプラグインで、誰でも簡単に、問い合わせフォームページを作成できます。面倒くさがることはありません。
TwitterやFacebookのプロフィールでも同様。「ご相談・ご連絡はお気軽にメッセージください」の一文があるかないかで、効果は大きく変わってきます。
大切なのは「ココに連絡ください!」と明確に主張することです。
仕事をもらうための仕掛けを用意すべし
さてしかし、窓口を用意したからといって、次の日から山のように仕事を依頼をいただけるわけではありません。
仕事をいただくためには、事前にいくつかの "仕掛け" を用意しておく必要があります。その秘訣をお話ししましょう。
1. 自分が誰なのかをハッキリさせる
「●●といえば、ばんかさん」こういう風な印象を、人に与えられるように努めましょう。これこそが本当に大切。
Evernoteの件で執筆の依頼をいただいたのも、私が常日頃から、ブログでEvernoteの記事を書きまくっていたからです。
その結果「Evernoteの活用方法といえば、あなたのスイッチを押すブログ」と呼ばれるぐらいに成長し、権威と信頼をいただけたからこそ、お声をかけていただきました。
あるいは知人から紹介をいただくことも。「こういう仕事の話があるんだけど、ばんかさん、いかがですか?」と白羽の矢が立つこともあります。
または逆のケースも。私宛に依頼をいただいたのだけれど、どうにも力不足な気がするので、その道に精通している●●さんをご紹介する。そんなこともあるのです。
「●●といえば……」に続く言葉で、真っ先に自分を思い浮かべてもらえるようにすることが大切です。
2. 継続的に発信し続ける
「他人からの評価は後から付いてくる」という点も忘れてはいけません。それはつまり、自分のことについては、自分で売り歩くしかないということ。
「自分はコレが得意であるよ」と主張します。ちょっと恥ずかしかったり、自信がないかもしれません。しかしこれは、自分から発信しなければならない事なのです。
そしてこれは継続が大切。
ブログであれば、同じテーマで記事を書き続けること。これにより、人から評価を得ることができ、Googleでの検索行動から自分を見つけてもらえるようになります。
今の時代ではSNSも大事。
たとえば私が仕事で、イラストを描ける人を探すとしたら、間違いなくTwitterやInstagramを利用します。
SNSを通して自分の作品を公表し続けると、それだけで「●●と言ったら**さん」と権威付けしてもらえることが多々あります。
大切なのは継続的なアウトプット。そしてそれを発信するのに適する場所を見つけることです。
そうでなければ、あなたが何者であるか、誰にも届かないのです。
3. 自分史をまとめる
赤の他人に仕事を依頼するのは、とても勇気がいること。お金を交えたビジネスの話ですから、どうやって相手に "信頼感" を与えるか、考えなければなりません。
「この人になら依頼しても大丈夫」と思ってもらうには、まずポートフォリをまとめるようにしましょう。
ブログであればPVやUU。あるいは読者の年齢や地域、よく読まれている記事のカテゴリなど、ブログのアクセス状況を公表するのも有効です。
他にも「自分史」を用意するのは効果的。自分が行ってきた活動を時系列に沿ってまとめると、仕事の依頼もいただきやすくなります。
漕ぎ始めが一番大変
"仕掛け" の良いところは、一度組み立ててしまうと、あとは勝手に働いてくれるところです。
定期的なメンテナンスや改善はもちろん必要です。しかし、あるていど成長した "仕組み" は、放って置いても営業活動を続けてくれます。
最初は重い作業かもしれませんが、自分を売り込めるのは自分だけです。まずは「自分がなんたるか」を、多くの人に認知してもらえるように努めましょう。