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【OPENCOMM徹底レビュー】リモート環境において最強の骨伝導ヘッドセット

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骨伝導式ヘッドホンの話をしよう。最近は街を歩いていると、身につけている人をよく見かけるようになってきた。

その中でも私がイチオシしているメーカーが「AfterShokz」だ。骨伝導ヘッドホンの専門メーカーで、音質・品質において隙のない非常に優秀なメーカーである。

いろんなモデルの骨伝導ヘッドホンをリリースしているが、その中でもこのリモート主体の環境で重宝するのが、ヘッドセットマイクが付属している「OPENCOMM」だ。

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AfterShokz「OPENCOMM」の概要と特徴

「OPENCOMM」は、AfterShokz社がリリースしている骨伝導式ヘッドホンの中で唯一、独立した通話用マイクを持つモデルだ。

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基本的なフォルム・性能はハイエンドモデル「AEROPEX」に準じており、そこに「ノイズキャンセリング・ブームマイク」が追加されている。

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「OPENCOMM」の最大の特徴であるブームマイクは、DSPノイズキャンセリング機能を搭載。
マイクとの距離は唇からわずか6cmで、バックグラウンド・ノイズを最小限に抑えるとともに、とくに人間の音声に特化して相手に聞こえるように設計されています。

見た目のインパクトが強いマイクだが、これは250度回転可能。使用しないときは後ろに折りたたむことができる。

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装着の仕方は、メガネのように、耳に引っ掛ける。こめかみ辺りを振動させることで、頭の中で音が直接流れるような感覚だ。

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重量は33gと非常に軽量。くわえて質感がマットで、肌触りが優しいので、長時間の利用でも耳が痛くならない。

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ボディ素材にはチタンが採用されており、高い耐久性と柔軟性を両立している。手で簡単に折り曲げられるが、すぐに元に戻る。

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右側にはファンクションボタンがあり、押す長さや回数で、再生中の音楽をコントロールしたり、通話の操作ができる。

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音量の上下ボタンもある。これもよく使う機能なので、地味に嬉しかったりする。

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充電には専用の充電ケーブルを使用する。マグネット式で、近づければ勝手にくっつき、充電を開始してくれる。

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最大8時間の連続音楽再生と最大16時間の通話に対応。これだけの時間で連続使用できれば、一日中使っていても安心できる。
しかも完全充電が60分という短さ。くわえて5分で最大2時間の使用ができるほどの急速充電も可能で、充電に関するストレスがほとんどない。

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防水性能はIP55設計。ほこりや湿気からの強い保護性能。

Bluetoothは5.0に対応。加えてNFC(近距離無線通信)機能も搭載しているので、NFC対応デバイスを近づけるだけでペアリングできる。

カラーは「ブラック」「ライトグレー」「スレートグレイ」の3種類。私が持っているのが「ブラック」だ。

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ちなみに「OPENCOMM」はハードケースがついてくる。結構嵩張るので、日常使いでは邪魔になってしまうが、長期の旅行などでしっかりと安全に持ち運びたいなら役立つかもしれない。

AfterShokz「OPENCOMM」の正直な使用感レビュー

ここからは、私が実際に使用してみて感じたことをご紹介する。

すでに手に入れてから1ヵ月以上が経とうとしているが、その使い心地には非常に満足している。もっと砕けた表現をすれば「超がつくほど最高」だ。

装着した時の快適さ、音質、通話性能など、あらゆる面において不満がない。
骨伝導の特徴である「外部の環境音も聞き取れる」という点も相まって、着けていても日常生活の邪魔に一切ならない。

ずーーーっと着けていられるほど、生活に馴染むデバイスだ。これほど「あってよかった」と思えるオーディオデバイスは他に経験したことがない。

長時間の利用でも疲れない装着感

一日中着けていても全く疲れない装着感。これが良い。着け外しの面倒臭さがなく、仕事でも、外出先でも、どんなときでも常につけっぱなしにできるのだ。

その理由は2つ。

ひとつは重さ。重量は約33gとなっていて、これは一般的なメガネと同じぐらいか、それよりも少し軽いぐらいになる。だから引っ掛けた耳が痛くなることはないし、肩がこったり、首が痛くなったりすることもない。

ふたつめは素材。プラスチックのような硬さがなく、肌触りの優しいマットな質感なため、触れている耳が擦れて痛むことがないのだ。

マイクは折りたためるので意外と邪魔にならない

「OPENCOMM」の特徴であるマイク。「自分はあんまりリモート会議ないし、使わない時は邪魔になるんじゃないの?」という声もありそうだ。現に私もそう思っていた。

しかしこれ、意外と気にならない。使わない時は後ろに折りたたんでおけるので、意外と邪魔に感じない

まぁ多少の不格好さはあるかもしれないけれども、あからさまにハンデになるほどではない。

それ以上に、マイクがあることの恩恵を受けることのほうが多い。

マイク性能はやはりシリーズ最高

OPENCOMMは、シリーズの中でも音声通話への品質を向上させたモデル。その特徴に偽りはなく、AEROPEXと比較しても差を感じられる。

OPENCOMMにはDSPノイズキャンセリング機能が搭載。バックグラウンド・ノイズを最小限に抑えるとともに、人間の音声に特化して相手に聞こえるように設計されている。

加えてマイクと口との距離はわずか6cmという至近距離。自宅での利用はもちろん、BGMや雑踏にまみれたカフェでの会議にも耐えうるクオリティだ。

以下は、カフェ内でのZoom会議を録画した映像だ。「①Macのデフォルトマイク」「②AEROPEX」「③OPENCOMM」の3パターンで比較している。

私の隣では高校生ぐらいの女性が二人が会話をしていて、耳を澄ませていなくても、一方がバイト先の愚痴をこぼしていることがわかる程度の音量だ。

くわえて店内にはスローテンポのジャズが流れており、ハスキーな女性ボーカルの声が店内にじんわり漂っている。

OPENCOMMでは、そんな状況でもノイズが少なく、非常にクリアな状態だった。店内BGMなどはほとんど聞こえないレベルで、これなら会議の相手にも迷惑はかからない。

マスクやメガネと併用できるのが地味うれしい

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このご時世、マスクの着脱は外出先での必須動作となってしまった。

しかし「OPENCOMM」なら、装着したままでも、マスクを着けたり外したりできる。

マスクをしたままの使用も問題ない。なんならメガネとマスク、そして「OPENCOMM」の3つを同時に装着することだってできる。

まぁ多少の混雑感は否めないけれども、意外と普通に使えていたりする。

音質:「音を楽しむ」のに不満のないほどクリアでストレスフリー

骨伝導ヘッドホンを紹介するときに、決り文句的にお伝えしていることがある。

「音楽を堪能するには力不足かもしれないが、音を楽しむには最高のデバイスだ」と。

骨伝導式ヘッドホンに、数万円するヘッドホンやイヤホンなどの音質と比べてはいけない。同列に考えること自体が間違っている。

しかしだからといって「OPENCOMM」は音質を犠牲にしているかといえば、決してそんな事はない。

音楽的な楽しさを〈諦めなくて良い〉ってところが、Aftershokz社の骨伝導ヘッドホンの特徴であり、「OPENCOMM」の優れたところだ。

音の粒はひとつひとつクリアで、低音もキチンと表現してくれる。やっすいイヤホンのような、ポコポコ・カスカスとした音では決してない。

普段の生活の中で使っている分には何不自由ないし、文句をつけられるほどの欠点が見つからない。それぐらい音質については満足している。

私は「OPENCOMM」で、普通に音楽を楽しんでいるし、動画も視聴するし、ゲームもするし、テレビ会議もする。

iPhoneやMacから出力されるすべての音を、「OPENCOMM」が請け負ってくれていて、その品質に不満を持ったことがないことだけお伝えしておく。

環境音が取り込めるって素晴らしい

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骨伝導ヘッドホンの最大の特徴は、外部の環境音を取り込みつつ、オーディオデバイスとして音楽も楽しめるっていう、異なる2つの欲求を両立させたところにある。

特に「自分は耳を塞いでいませんよ!ちゃんと外の音が聞こえていますよ」っていうのがビジュアルでわかって、第三者から見て話しかけやすいのが良い。

たとえば家で仕事をしているとき。ヘッドホンをしていると、完全に外界とのコンタクトを遮断している状態なので、妻も娘も僕に話しかけづらいんだそうだ。

妻いわく「一緒の場所で生活していて、声をかけても返事がないのは迷惑。シャットアウトしている雰囲気が強烈に漂っていて、感じ悪い」とのこと。確かに、一理ある。

コンビニでの買い物などもそうだ。店員さんからみて、ヘッドホンをしている客には話しかけたくない。しかし「OPENCOMM」なら、耳が空いているのが見てわかるし、声をかけやすい。

外出先でも、事故のリスクを減らすことができる。ヘッドホンでは五感の一部を失った状態で街を歩くことになり、大きな危険が伴う。

「OPENCOMM」なら、音量をバカみたいに大きくしていなければ、外の音を取り込みながら、音楽を楽しむことができる。

音楽系の仕事をしていない限り、環境音は取り込めるほうが、なにかとメリットが多いのだ。

AfterShokz「OPENCOMM」はこんな人におすすめ

こんな人におすすめ

  • リモートワークが主体で、ビデオ会議に参加する機会が多い
  • iPhoneは常にサイレントモードにしていて、スピーカーから音が出るのに抵抗がある
  • フットワークが軽く、外出することも多いため、面倒な手間が少なく、手軽で気軽な感じて使えるオーディオデバイスが好き
こんな人には物足りない

  • 音楽は、楽器の表現や音の細部にまでこだわりたい
  • 自分の世界に没頭したい。外界の音を遮断して、没入感を味わいたい。

「大迫力の映画を、臨場感を持って楽しみたい」「音楽に集中したい」といったケースでは、骨伝導ヘッドホンは似合わない。

しかしそうでなければ、あらゆるシーンで活躍できるポテンシャルがあるのが、この骨伝導ヘッドホンであり、「OPENCOMM」だ。

もし迷っている点などがあれば、Twitterなどでコメントをくれてもいい。できる限りの回答はするので、気軽に連絡をくれたらと思う。

それでは、今日はこのあたりで。

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  • この記事を書いた人

ばんか

Webディレクターとしてサラリーマンをやりつつ、個人でブログや執筆活動をするパラレルキャリアを実施中。 ITツールを日常で活かす方法を広く伝え歩くことをミッションとした「ITツールエバンジェリスト」です。AllAboutやYahooクリエイターズプログラムでも活動中。

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