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同じことをバカみたいに繰り返せるのは、それだけで一握の才能である

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子どもの遊びに付き合うのって、本当にたいへんだ。なんでそんなことがおもしろいのか、ぜんぜんわからないことを、延々と繰り返し要求される。これが本当に大変なのだ。

娘がペンと紙をもって、ぼくのところにやってきては「ご注文はなんですか?」と聞いてくる。

最初は微笑ましく感じていられる。しかしそれも、よくて2回までだ。「ハンバーグとコーヒーをください」これを何度言ったかわからない。

ホットケーキもスパゲティもオレンジジュースもショートケーキも頼んだ。それでも彼女はまたぼくに「ご注文はなんですか?」と聞いてくる。頭が変になりそうである。

それにしても不思議だ。なぜ彼女は飽きもせずに続けられるんだろう。本当に、一言一句たがわず、まったく同じ言葉を、もう10回以上ぼくに投げかけている。「ご注文はなんですか?」と。

さらに不思議なのは、ぼくのオーダーが毎回同じであっても、彼女が一切の不満も文句もいわないところだ。ぼくがハンバーグとコーヒーを5回、10回注文しても、彼女は満面の笑みで「はい、かしこまりました」といってキッチンに帰っていく。

実はぼくも、つまらないことを繰り返していたのでは?

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ぼくはこうして、ブログを書き続けている。かれこれもう8年いじょうは書いているだろうか。飽きもせずに、今日もパソコンに向かってキーボードを叩いている。

ときには嫌になることもあった。あーでもないこーでもないと、頭がまとまらないこともあった。過去に書いた自分の言葉を改めて読み返して「ひでぇもんだ」と嘆いたこともある。

ときには人に罵倒をされながら、ときには人に感謝をされて。誰に読まれるでもない文章を、誰かに読んでもらいたくて、いまもこうして書き続けている。

ぼくの横に座って、コーヒーを飲みながら手帳を開いているサラリーマンから見たら、ぼくは遊んでいるように見えるだろうか。「何をつまらんことに時間を費やして、もっと一生懸命働いたらどうなんだ」なんて思われているのかもしれない。

なんちゃらフラペチーノを持って入ってきた女性は、ぼくがMacを開いて座っている姿を見て、なにをイキっているんだと鼻で笑っているのかもしれない。「ブログを書いているんです」なんて言ったら、愛想笑いさえ凍りついてしまうかもしれないね。

それでもぼくは、ブログを書き続ける。他人にどういわれようと、どう見られようと、ぼくは子どものように書き続けるのだ。

何度だって「ご注文はなんですか?」って聞き続けてやるのだ。

繰り返した末に行き着く場所は

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「繰り返す」って、かんたんなようで、むずかしい。単純なようで、奥が深い。大事じゃなさそうで、意外と大切。誰にでもできる平凡な技術なようで、一握りの人にしかできない才能。

繰り返すことって、一部の場合では悪いことのように思われがちだ。工夫がないとか、変化がなくてつまらないとか、なんにも考えてなさそうだとか。

でもね。変化は「繰り返し」の上に成る。同じことを繰り返しているから、そこからはみ出たときに「変化」を感じられる。

いつだって「繰り返し」が先なんだ。

同じことを繰り返すことが、同じ結果を生むとは限らない。木の周りを走りすぎた結果、最後はバターになった虎のように。同じことを繰り返しているだけで、とてつもない何かを得られることもあるのだ。

繰り返しの力を侮ってはいけない。その繰り返しは、きっと無駄ではない。だから安心して、バカみたいに繰り返したらいい。

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